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  • 執筆者の写真高森明勅

憲法9条改正の焦点

安倍首相いわく、 「我が国の防衛には米軍の力を絶対的に必要としている」 (平成25年4月23日、参議院予算委員会)と。 ジャーナリストの櫻井よしこ氏いわく、 「他国に頼りきりの国防政策は1日も早く変えなくてはならない。 自国と自国民は自国が守るという鉄則を確立しなくてはならず、 憲法改正が必要だ。チャンスはこの1年(平成30年)しかない」 (『週刊ダイヤモンド』12月30日・1月6日号)と。 わが国の防衛において、 「米軍の力を絶対的(!)に必要」とし、

「他国に頼りきり」なのは何故か。

憲法9条2項の規定によって「戦力」不保持を

強制されているからだ。


ならば、「自国と自国民は自国が守るという鉄則を確立」 する為には、その規定を「改正」する事が「必要」不可欠だ。 安倍加憲も旧来の護憲も、

9条2項を“死守”しようとしている点では、同一。


しかし、それでは「米軍の力を絶対的に必要」とする状態、 つまりアメリカに「絶対的に」依存し、「絶対的に」従属した状態

(戦後レジーム!)から脱け出す事は不可能だ。


それは言い換えると、日本の自主独立は回復されず、

平和と民主主義も保障されない事を意味する。

憲法9条改正を巡る焦点はここにある。

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