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  • 執筆者の写真高森明勅

平成の自由民権運動

明治の自由民権運動を支えたロジックを巡り、 日本政治思想史が専門だった故・坂本多加雄氏が こんな指摘をしておられた。


「民権運動がめざしていたのは、『民主主義』の実現を通しての 国民意識の形成であったということができるのではなかろうか。 一般に西欧をふくめて、『民主主義』は『国民主義』を実現し、 逆に『国民主義』は『民主主義』を要求するのである」 (『明治国家の建設』)と。 今の憲法が抱える課題も、これと共通する。 日本の自主独立という国民主義(国権)的な要求と、 国内の民意尊重という民主主義(民権)的な要求はコインの裏表だ。


自主独立を回復しない限り、 民意よりアメリカの都合が優先され続ける。 民主主義を貫徹しようとすれば、 対米依存=従属から脱却する以外の選択肢はない。


その為には、集団的自衛権のみに傾斜して 対米従属を完成させる安倍加憲ではなく(!)、

個別的自衛権を拡充しつつ制限する立憲的改憲が不可欠だ。 立憲的改憲は、我々一人一人が真に「民主」的な 「国民」になる為に、避けて通れない関門だ。


護憲(民権)派も改憲(国権)派も、 平成の自由民権運動に結集せよ!

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