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  • 執筆者の写真高森明勅

厳かな閣議

4月1日の新元号発表に関わって、

3つのテレビ局からオファーを受けていた。

先ず、テレビ朝日から当日の午前の番組への生出演の依頼。

次に、大阪の読売テレビから午後の番組収録。

新幹線でギリギリ間に合いそうだったので、両方とも応諾していた。

ところが、読売テレビから既に新幹線チケットも

送られて来た後に、フジテレビの午後の番組の生出演の依頼を受ける。

これは掛け持ちが出来ない。

なので、申し訳ないがお断りした。


その後、テレビ朝日の番組は出演ではなく取材協力に変更。

事前に1時間弱、番組側が用意した質問に答えた。

読売テレビの番組は土曜日に放送の「特盛!よしもと」。

番組名をよく聞かないで出演を決めてしまったが、

吉本興業が取り仕切っている番組だった。

終始お笑いの渦(うず)。収録中に印象に残ったのは、

元小泉チルドレンで衆院議員だった杉村太蔵氏の発言。

「昭和から平成に元号を改める政令を決めた臨時閣議(昭和64年1月7日) に出席して、今もご存命中なのは小泉純一郎さん(当時は厚生大臣)

だけですが、その小泉さんが、『あの時の閣議ほど

緊張した事は、その前にもその後にも無い。

実に厳(おごそ)かな閣議だった』とおっしゃっていました」と。

この発言の時は、 さすがにスタジオの皆さんも神妙に耳を傾けていた。

昭和天皇が崩御(ほうぎょ)された当日の閣議だ。

全国民が皇位継承の瞬間に立ち会って直後の閣議。

しかも、そこで決められた元号は、(畏れ多い話ながら) 遠い将来には新天皇の追号にもなる。

だから閣僚全員、いやが上にも緊張しただろう。

少なくとも当時の閣僚は、竹下登首相をはじめ

誰もが(“変人”といわれた小泉氏も含め)、

こういう場面の厳粛さをきちんと自覚出来るだけの

感覚は、喪っていなかったという事だろう。

今回の閣議の雰囲気はどんなだったのか。

収録では杉村氏の発言を受けて、

「何故そこまで緊張したのか?」と 私に質問があったので、上記の趣旨を踏まえて簡略に答えた。

実際の放送ではどう編集されているか分からないが。

今後は4月6日にAbemaTVの「よるバズ!」、

10日のBS11の「報道ライブ インサイドOUT」の出演依頼を受けている。

又、週刊誌は「女性セブン」「週刊現代」「FLASH」の取材を受けた。

「週刊現代」だけは来週、他の2誌は今週発売号に

私の解説やコメントが掲載されるはずだ。

閣議

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