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旧宮家養子制度は“最低でも4人ぐらい”の養子の数を想定している

  • 執筆者の写真: 高森明勅
    高森明勅
  • 1 日前
  • 読了時間: 3分
旧宮家養子制度は“最低でも4人ぐらい”の養子の数を想定している

先頃、拙速、乱暴に強行された皇室典範の改正(改悪)によって、新しく採用された「養子制度」。


その“スケール感”については、あまり知られていないようだ。

一般的には、旧宮家系の民間男性が誰か1人か2人ぐらい養子になる、というイメージではないか。

しかし、この制度を推し進めてきた人たちの想定は違う。

その中心人物の1人だった日本大学名誉教授の百地章氏は、典範改正が実現した時点で次のように言い切っている(「朝日新聞」7月18日付)。


「最低でも4人ぐらいは養子となっていただき、将来は宮家の当主として、天皇となられた秋篠宮家の悠仁さまを支えていただく事が望ましい」


「最低(!)でも4人」というスケール感だ。


養子候補の対象者がいるのは、賀陽家、久邇家、東久邇家、竹田家の4家だけであり、養子を迎える養親になり得る方々も常陸宮家、三笠宮寛仁親王妃家、三笠宮家、高円宮家の4宮家に絞られる。 


そうした条件下で「最低でも4人」というのは、果たしてどれだけ現実味があるか、首をかしげる。だが、もちろん思いつきの数字ではない。


皇位継承資格をこれまで通り「男系男子」に限定した場合、最低でもその程度の養子を迎えないと、側室が不在の一夫一婦制のもとでは“確率的に”男系継承が維持できない、という事情がある。この点は、早くから竹田恒泰氏が指摘している(「伝統と革新」創刊号、平成22年3月)。


「4乃至5の宮家を常に確保し続けることによって、側室なくとも男系継承は確率論的に可能になる」と。


しかし、これは逆に言うと、それだけの数の宮家を「常に(!)確保し続けること」が“できなければ”、男系継承は「確率論的に」不可能(!!)という結論になる。養子制度を推進してきた人たちにとっては、とんだ“ブーメラン”だ。


しかしリアリティはともかく、仮に最低人数の4人の養子が入ったとして、それぞれ結婚すれば8人になる。「男子」が生まれる確率は約2分の1。なので男子を確保する為には、ザックリ言ってそれぞれ2人以上の子をもつ必要がある。すると合計で、今の皇室の方々とちょうど同じ16人になる。


しかし、皇室にはご高齢の皇族方が多い上に、今のところ内親王·女王のお子さま方は“皇族なれない”制度にしている。その結果、歳月の経過によって「養子系」の方が遥かに多数になるのは明らかだ。


それはもはや、国民が知っている「皇室」とは、ほとんど異質な存在に変貌してしまっているだろう。皇室の方々が、そのような将来像を前提としてしか機能しない制度に、違和感、拒絶感をもたれるのは自然だ。


旧宮家系の民間人養子は、皇室からも国民からも、歓迎されない。

そのような中で、対象となる賀陽家·久邇家·東久邇家·竹田家から自ら養子になろうとする人物が現れるか、どうか。


■追記

①8月13日、「女性自身」の取材対応。

②8月14日、東京新聞·望月衣塑子記者のYouTube番組に出演(8月17日にも収録動画を配信)。

③8月18日、IndependentWEBJournalのインタビュー第3弾収録。

④8月19日、「史」編集会議。⑤8月20日、「FLASH」取材対応。

⑥8月21日、「週刊ポスト」の取材対応。

⑦同日。プレジデントオンライン「高森明勅の皇室ウォッチ」今月2本目の公開。




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