些か前のインタビューながら、三笠宮家の彬子女王·瑶子女王両殿下に、ご婚姻後も皇室にとどまるプランについて質問したインタビュー記事がある(『文藝春秋』平成21年12月号。聞き手は高清水有子氏)
先ず彬子女王殿下。
「(皇室典範の)改正次第で(婚姻後も皇室に)残ることになるかもしれないと言われたときは、
やはり自分の中で戸惑いがありました。私に選択権はございませんし、決まった状況に従うしかないと思います。
ただ一言申し上げることが許されるのでしたら、私たちは子どもの頃から、『お前たちは結婚したら民間に行く身だから』と父(寛仁親王)に言われて参りました。電車に乗って学校に行ったり…お小遣い帳をつけてやり繰りしたりという敎育をされてまいりました。
民間に降りると思ってやっていたことも、皇族として残るのであれば許されないこともあるでしょう。心構えも変わってきますから、皇族として残るのであれば、子どもの頃からそう敎育されるべきだと思います。…なるべく早いうちに決まったほうがいいのではないかと私は思います」
次に瑶子女王殿下。
「皇族に(宮家として)残るということについて、父から『それでもお前はいいのか』と訊かれたこともあります。『そうしなければならないのなら、しょうがないんじゃないの』と答えましたところ、『お前は強いな』と言われました。
今まで、嫁いで一般の身になるんだと思って育ってきましたので、苗字が欲しい、結婚して普通の家庭で生活したいという思いは、もちろんあります。でも法律が変更されて皇族を続けることになれば、それは私が反対することではありません」
潔いご覚悟と言う他ない。
このインタビューから既にほぼ15年間が経過した。無為怠慢、ひたすら問題解決の先延ばしを
繰り返して来た政治の無責任さ、だらしなさはどうか。
追記
今月のプレジデントオンライン「高森明勅の皇室ウォッチ」は9月27日午前9時に公開予定。Yahoo!でも配信。今回は、秋篠宮家における「皇位継承者としての敎育」の(恐らく自覚的な)欠落について、取り上げる。些かショッキングな内容かも知れない。
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