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  • 執筆者の写真高森明勅

自民党は「安定的な皇位継承」という国語が理解できない?


自民党は「安定的な皇位継承」という国語が理解できない?

11月17日、自民党の総裁直属機関「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」の初会合。


皇位継承問題に関心が深い国民は、先ずこの懇談会の“名前”に注目したのではないだろうか。


と言うのは、真に安定(!)的な皇位継承を確保(!)する為には、先頃、政府から国会に検討を委ねられた有識者会議会議報告書の提案では、とても対応不可能だからだ。


そのことは、報告書自体に皇位の安定継承にまで“踏み込まない”と明記されていた。

「悠仁親王殿下の次代以降の皇位継承について具体的に議論するには現状は機が熟しておらず」(6ページ)「悠仁親王殿下の次代以降の皇位の継承については、将来において悠仁親王殿下の

御年齢や御結婚等をめぐる状況を踏まえた上で議論を深めていくべきではないか」(7ページ)と。


このように、同報告書は安定的な皇位継承の確保策よりも遙かに“手前”の、目先だけの「皇族数の確保」という後退的なラインに、勝手に撤退していた。


これに対し、自民党が敢えて「安定的な皇位継承の確保」と打ち出した以上、しっかりとした見識と覚悟を持って、それを突破(!)するつもりなのか、という期待感があった。しかし、初会合の様子が報道されると、いきなり「看板に偽りあり」「羊頭狗肉」感が漂い始めた。


有識者会議報告書の提案をほとんど丸呑みするつもりらしいからだ。悠仁親王殿下までの皇位継承を既定の事実のように見なして、「次代以降」を含む検討はひたすら“先延ばし”している報告書案では、当然ながら「安定的な皇位継承」は金輪際「確保」できない。


自民党は、ひょっとしたら「安定」「確保」など基礎的な国語も理解できていないのだろうか。

「安定」=「激しい変化がなく、物事が落ち着いた状態にあること」(『岩波国語辞典 第8版』)

「確保」=「必要欠くべからざる(と、とらえられる)ものを、手に入れて、いつでもその機能が発揮できる状態にしておく(失うことがないようにしっかりと守る)こと」(『新明解国語辞典 第8版』)



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