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  • 執筆者の写真高森明勅

「新たな可能性に心を開き続けて」天皇・皇后両陛下ご結婚30年


「新たな可能性に心を開き続けて」天皇・皇后両陛下ご結婚30年

6月9日、天皇・皇后両陛下には、めでたくご結婚30年をお迎えになられた。


これまでの、長年にわたる国家・国民へのご誠実なご貢献に感謝申し上げると共に、心からお祝い申し上げる。


この度、両陛下がご発表になった「ご感想」の一節を、謹んで掲げさせて戴く。


「世界や社会の変化はこれからも続くものであり、そうした変化に応じて私たちの務めに対する社会の要請も変わってくるものと思われますが、そうした中でも、国民と苦楽を共にするという皇室の在り方が大切であるとの考え方を今後とも持ち続けていきたいと思います。


これからも各地に足を運び、高齢の方や若者たち、社会を支える人や苦労を抱える人など、多くの人々と出会って話を聞き、時には言葉にならない心の声に耳を傾けながら、困難な状況に置かれた人々を始め、様々な状況にある人たちに心を寄せていきたいと思います。そして、そのような取組のうちに、この国の人々の新たな可能性に心を開き続けていくことができればと考えています」


世界や社会の「変化」を強調され、そのような変化の中にあっても“変わらないもの”として、「国民と苦楽を共にするという皇室の在り方が大切であるとの考え方」を明確にされている。その上で「この国の人々の新たな可能性に心を開き続けていくことができれば」と、未来への希望を示しておられる。


取り分け、「時には言葉にならない心の声に耳を傾けながら」とまでおっしゃっておられることに、胸を打たれる。


天皇陛下をはじめ、皇室の方々こそお立場の制約上、「言葉にならない心の声」を最も多く抱えておられるのではあるまいか。畏れ多いが、皇室の将来へ向けた「新たな可能性」が閉ざされかねない現状に、誰よりもお心を悩ませておられるのは天皇陛下ご自身に他なるまい。両陛下のご結婚30年のご慶事をことほぐと共に、皇室の弥栄の為に国民にしか出来ない務めを自覚し、微力を捧げることをお誓い申し上げる。


追記


〇去る5月26日公開のプレジデントオンライン「高森明勅の皇室ウォッチ」で、両陛下のご結婚30年にちなむ一文をしたためた。今月23日公開予定のプレジデントオンラインでも、このテーマを取り上げるつもりだ。


〇6月15日、漫画家・小林よしのり氏が「作家人生を懸けた渾身の一作」とされる『ゴーマニズム宣言SPECIAL 愛子天皇論』(扶桑社)が刊行される。皇位の安定継承を巡り、閉塞感が漂う現状を打開する起爆剤となるか。


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