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  • 執筆者の写真高森明勅

天皇陛下にお子様がおられても皇位の継承資格がない不条理


天皇陛下、皇后陛下、敬宮愛子内親王殿下

天皇・皇后両陛下には、お健やかでご聡明というレベルを超えた、光輝くようなお子様がおられる。言うまでもなく、敬宮(としのみや、愛子内親王)殿下だ。にも拘らず、敬宮殿下には皇位の継承資格が認められない。


何故か? 


“女性だから”というのが唯一の理由だ(皇室典範第1条)。


それはおかしい、と直感できるのが健全な“感性”だろう。


不測の事態でもない限り、即位を辞退される可能性が高い“傍系”の秋篠宮殿下に、ご長男の悠仁親王殿下がいらっしゃるから、“直系”の女性のお子様が排除されるのは当然という捉え方は、「男尊女卑」以外に根拠がない。


天皇・皇后両陛下を真に敬愛していたら、出て来ない発想ではあるまいか。しかも普通の“知性”を備えていれば、皇位継承について女性・女系を頑なに排除するルールは“持続不可能”であり、皇室の未来を閉ざすことは確定、という見通しを共有できるはずだ(そのルールが、悠仁殿下のご結婚を至難し、苛酷なご生涯を強制する結果になるであろうことも、改めて言うまでもない)。



追記


今回の参院選では、先に紹介したように全国35都道府県で106人(!)の有志が様々なアプローチの仕方で、「女性天皇」を可能にする制度改正を、候補者に働きかけておられる(合計345件)。


これは、皇位の安定継承を向けて確固たる信念を持った国民が各地に、今の時点で既に“少なくとも”106人“以上”(強い気持ちはあっても、今回はやむなく動けなかった人も、当然いるはずだから)いることを意味するだろう。心強く有難い(さらに選挙後、当選議員などへの手紙送付は

7月22日、18時の集計で65件!)。


サイト「愛子天皇への道」に、上記の候補者アプローチに力を尽くされた方々のハンドルネームなどを全て網羅した、クレジットタイトル動画「願いは必ず 届く」が公開されている(7月24日公開、映像作家・ねこやなぎ氏作成)。


一連の経緯を承知し、皆さんの報告を漏らさず拝読して来た私には、胸に迫るものがあった。

政治家「世間」に新しい風を吹き込む“きっかけ”となるに違いない、画期的なムーブメントを記念するに相応しい、関係者にとって心に残る作品だ。


なお別件ながら、7月26日発売の「女性自身」に私のコメントが掲載されている。

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