皇位の安定継承への探究は、つまるところ至ってシンプルな“ルールの選択”だ。
次の二者択一。
①側室不在で非嫡出・非嫡系による皇位継承可能性が除外された条件下でも皇位継承の安定化に繋がり、シナ由来の男尊女卑=男系絶対の影響が拡大する“前から”の、わが国本来の「女性尊重」の伝統に立ち返って、現代の価値観とも適合的なルールを選ぶか?
②側室制度と非嫡出・非嫡系による継承可能性を前提としてこそ機能しうる、明治以来の「男系男子」限定という旧時代的なルールに、肝心な前提条件が失われても“思考停止”してそのまま固執し、皇室の存続それ自体を危機に陥らせるか?
端的に言えば、皇室の末永い存続を願うか、それともシナ由来の男尊女卑=男系絶対に拘泥して皇室の消滅を招き寄せるか。
そのどちらかだ。
もし皇室の存続を願うなら、①以外に選択の余地はない。
①を選ぶ場合、これまでの直系優先の伝統に立つ限り(皇室典範2条)、次の皇位継承者は性別に関係なく、当然ながら天皇陛下のご長子、つまり愛子内親王殿下という結論になる。
追記
「表現者クライテリオン」3月号に拙稿が掲載されている。
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