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  • 高森明勅

国民の1人として眞子内親王殿下に伏してお詫び申し上げる


国民の1人として眞子内親王殿下に伏してお詫び申し上げる|神道学者、皇室、天皇研究者高森明勅のブログ画像

宮内庁が10月1日、秋篠宮家のご長女、眞子内親王殿下が「複雑性PTSD」と診断される状態であるとの発表を行った。

これまでの経緯からして当然、予想できたはずのことだ。しかし、改めて正式な発表に接すると、胸が張り裂けるような気持ちになる。


《同じ国民としてお詫び申し上げる》


週刊誌やテレビのワイドショーなどの執拗で悪質なバッシング。 それを真に受け、更に妄想を膨らませて、ネット上で悪口雑言を並べ立てる匿名の群れ。皇族を1人の「人間」と考えていたら、とてもできない野蛮極まる振る舞いだ。


しかも、その標的になったのは、まだ20歳代の若い女性だった。更に婚約内定のお相手の小室圭氏の場合、皇族でもないのに裏取りも不確かな風聞をもとに(週刊誌は匿名の発言で埋め尽くされた)、常軌を逸した人格攻撃に襲われた。

お2人が長い間、耐え続けられたそのような誹謗中傷の嵐に対し、何も為し得なかった無力を省みると、慚愧に堪えない。又、同じ国民の1人として、幾重にもお詫び申し上げたい。


《皇室を襲うバッシング》


上皇后陛下が、週刊誌などの事実無根の非難を浴びられて、強烈なストレスの為に倒れられ、半年間もお声をが出ない失声症になられた事実がある。皇后陛下は、現在もご療養を続けておられる。そして今、眞子殿下のご症状が明らかになった。しばしば扱う内容の信憑性に疑問を抱かざるを得ないメディア(週刊誌やテレビのワイドショーなど)による集団リンチのような報道と、それに無反省に煽られた人々の狂騒ぶりは、もはや皇室それ自体の存続を危ぶませる領域にまで、達していると見るべきだろう。


眞子殿下の父宮、秋篠宮殿下は、現行のルールでは「皇嗣」とされている。 だが、かねて皇位継承を辞退されるお気持ちが伝えられ、宮内庁もそれを否定していない。 青春多感な時期に当たっておられる悠仁親王殿下は現状、皇位継承順位が第2位とされている。 しかし、ご自身の姉宮がこのような目に遇われている様子を間近にご覧になって、一体どうお考えなのか。

眞子殿下に無軌道なバッシングを繰り返して来た国民の為に、ご自分のたった一度限りの人生を犠牲にされることを、果たして納得されるだろうか。敬宮(愛子内親王)殿下や佳子内親王殿下のお気持ちはいかがか。


《皇室にとどまる方がいらっしゃるか?》

政府が、有識者会議に目先だけの皇族数の確保策を検討させても、当事者の(眞子殿下を除く)未婚の女性皇族方が、ご結婚後もそのまま皇室にとどまることを望まれるか、どうか。


普通の民間人で、眞子殿下とのご結婚後も当然、そのまま民間人であり続けられる小室氏でさえ、このような状態ならば、もしも旧宮家系の国民男性が養子縁組で皇族の身分を新たに取得した場合、その当事者はどのような“暴風雨”に捲き込まれるか、予測し難い。 そんな状況で、敢えて皇室に入ろうと考える人がいるか、どうか。


商売ネタとして、見境なく皇室バッシングを繰り返す週刊誌やテレビのワイドショーは、皇室を滅ぼそうとしているのか。

私がかねて訴えて来た、皇室の方々が事実上、刑法の名誉毀損や侮辱罪の適用外に置かれ、法的に名誉と尊厳が全く保護されていない状況を、いつまでも放置していないで、速やかに是正すべきだ。

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