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  • 執筆者の写真高森明勅

河野太郎衆院議員は「皇室への認識の甘さを露呈した」のか?


河野太郎衆院議員は「皇室への認識の甘さを露呈した」のか?

産経新聞(9月10日付)にこんな記事があった。


「河野(太郎)氏は8日…記者団に皇室観について『125代男系で続いているのが、日本の天皇の1つのあり方だ』と語った。…ただ、天皇陛下は第126代で、皇室への認識の甘さを露呈したとの指摘もある」


「1つのあり方」とは、なかなか巧妙な言い方だ。


それにしても、誰が河野氏の「皇室への認識の甘さ」を「指摘」したのか。


今の天皇陛下は(歴史学での議論はともかく)皇統譜上、第126代。初代とされる神武天皇“から”(皇統譜の書式上、全て父親を先に記しているので)男系で受け継いだ代数を数えると、当然ながら神武天皇ご自身は“含まれない”ので、その1代を差し引いて125代(!)になる。


一体、どちらの「認識」が「甘い」のか(この記事を書いた記者も、その点に気付いていないようだ)。

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