• 高森明勅

皇居へ

最終更新: 4日前



令和3年元日。娘と皇居へ。皇室に対し、個人的に新年のお祝いの気持ちを捧げる為に。

空は一点の雲も無く晴れ渡り、空気も澄み切った爽やかさ。自分達の心まで清らかになる気がする。娘が驚きの声を挙げる。


「お正月なのに皇居にこんなに人がいないなんて」。


例年の新年一般参賀の光景が頭にあったからだろう。皇居前広場の片隅にて深々と拝礼。新年一般参賀は現在、2日に実施されている。しかし、同参賀が開始された昭和23年は1・2両日に行われていた(当初の名称は国民参賀)。


翌年から暫(しばら)くは元日。2日になったのは、サンフランシスコ講和条約発効後の同28年から(名称も「一般参賀」に)。しかも、今年は公式の参賀は見合せられているのだから、“2日”に拘(こだわ)る理由は特に無い。1日なら、宮殿では「新年祝賀の儀」(天皇の国事行為の“儀式”の中で、唯一の恒例行事)などが行われる(但し今年は規模を縮小)。


長男は、お嫁さん(わが2人目の娘!)と昨年生まれた長女(私にとって初孫!)と、初めて「3人」で迎えるお正月だ。大いに楽しんで欲しい。次男は昨年、仕事が変わって張り合いが出た一方、様々な負担も多そうで、睡眠不足がちだった。短い正月休み位、のんびりして、英気を養って貰いたい。


娘は、嫁ぎ先のシンガポールからたまたま日本に帰って来たタイミングで、新型コロナウイルスの感染拡大。周知の通り、同国は極めて厳しい措置を取っている。そのせいで、今も旦那(わが3人目の息子!)の元に戻れない状態が続いている。そのシンガポールにいる旦那の為に、LINEの動画送信機能を利用して、皇居前広場から私も日本語と英語で、新年のお祝いを伝えた。すると、早速、本人からボイスメッセージが返って来る。随分、便利な世の中になったものだ。


平素は「便利は敵だ!」などと頑(かたく)なな所を見せているものの、こういう時には、娘の手助けを得て、普通に活用している。


皇居から靖国神社に移動。結構、参拝者が多い。皆さん、拝殿前までディスタンスに配慮しながら、綺麗に並んでいる。我々は例によって少し離れた場所から、心を込めて拝礼させて戴いた。


娘の旦那と、娘との結婚前に初めて会ったのは、1月2日だった。この時、東京駅で合流して、一般参賀から靖国神社参拝へという、我が家の毎年恒例のコースを、一緒に辿(たど)った。娘と参拝していて、ふと、その時のことを思い出した。

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