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  • 執筆者の写真高森明勅

誰が女性天皇の配偶者を「非難」するのか?


自民党幹部が「女系天皇」容認論

誰が女性天皇の配偶者を「非難」するのか?

産経新聞の記者が、各種の世論調査で女性天皇を認める国民が圧倒的に多い事実に苛立って、次のように書いている。


「仮に(将来の女性天皇たるべき方の)配偶者候補が現れたとしても、その男性が皇室伝統の破壊者だと非難を浴びることは想像に難くない」と(阿比留瑠比氏)。


これは驚くべき発言ではあるまいか。仮定として「配偶者候補」に言及している以上、世論の支持を背景とした国会の合意を踏まえ、少しでも皇位の安定継承に資する為に、女性天皇を認める皇室典範の改正が既になされている事が、前提のはずだ。


更に、その「候補者」という方は、我々の想像を絶する困難を乗り越えて、敢えて女性天皇の配偶者たる人生を選ぼうとして下さっている、と考えなければならない。それは、お相手である女性天皇のお為であるばかりでなく、皇室の存続、国民の統合、国家の安寧の為に他ならない。


だから国民たる者、その方の崇高なご覚悟に対して、どれだけ感謝しても足りないはずだ。しかも、他でもない、将来の女性天皇たるべき方ご自身が選ばれたお相手だ。にも拘らず、勝手に「伝統の破壊者」というレッテルを貼って「非難を浴び」せるよう、煽(あお)るような物言いをするとは。このような新聞記者がいる事に呆れる。


むしろ非難を浴びるべきなのは、こうした暴論を臆面もなく書き散らす側だろう。勿論、このような「非難」への煽動にそのまま同調するのは、ごく一握りの人々に限られる。しかし、それを拒絶する圧倒的多数の国民が“沈黙”を続けると、どうなるか。


少数派の“声”だけ(!)が拡大的に喧伝(けんでん)される結果になる。サイレント・マジョリティーは自覚的・積極的に声を挙げるボーカル・マジョリティーに変身しなければならない。ゴー宣道場はその触媒であるべきだろう。


令和元年最後の道場は「皇位の安定継承」がテーマ。

上皇陛下の「ご譲位」を可能にする為に尽力された山尾志桜里衆院議員をゲストに招き、初めて名古屋で開催される。締め切りは目の前に迫った11月27日。上記のような暴論を包囲し、孤立させる為に(正確には、既に孤立している事実を“目に見える”ようにする為に)、幅広い参加を呼び掛ける。

なお昨日のブログで橋下徹氏のお名前を橋本徹と誤記していた。訂正し、橋下氏に非礼をお詫びする。

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