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  • 執筆者の写真高森明勅

育児という重大事


育児という重大事

育児という重大事

11月の九州ゴー宣道場のテーマは「男尊女卑」。それと関連するかどうか。育児について。


私には長男、長女、次男の3人の子供がいる。それぞれ社会人になり、長男と長女は既に結婚もした。3人の育児は、顧みてやはり圧倒的に多くの部分を妻に頼ってしまった。感謝と反省しかない。

それでも、育児(小学校入学より前)は日本の将来を何らかの形で担う人材を育てる“原点”に位置する、という意味では、一面において公的・国家的な性格を持つ(育児は国事!)、という自覚があった。だから、私なりに可能な範囲で、育児には積極的に関わったつもりだ(妻への労〔いたわ〕りが主な動機ではなかったのは申し訳ないが)。


人との約束を入れる時も、堂々と育児を優先した。それで一時的に私への評価が下がっても、それはそれでやむを得ない。今振り返ると、オムツを替えたり、お風呂に入れたり、手を繋いで幼稚園や保育園に行ったり、宝物のような楽しい思い出しかない。

手を掛ければ掛けるほど、子供が可愛くなって来る。


1年近くも自分のお腹の中で胎児(赤ちゃん未満)を育てる母親はどうか知らない。しかし、父親の場合、よく言われる事ながら 、具体的な育児の体験を積み重ねて、少しずつ「父親」になって行くのだと実感した。育児について、妻がバリバリのモーレツ正社員なら、私は休みがちなアルバイトにも及ばなかったに違いない。


それでも、「男尊女卑」的な感覚で育児を遠ざけなかったのは、私自身にとって、純粋に私的な意味でも本当に幸せだった。

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