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  • 執筆者の写真高森明勅

某国大使館関係者にレクチャー


ホテルのイメージ画像

某国大使館関係者にレクチャー

9月30日、永田町のザ・キャピトルホテル東急のラウンジで某国大使館の一等書記官と会った。先方の依頼により1時間程、皇室についてレクチャー。


若くてチャーミングな女性だったので、少し意外だった。同国は学力の国際比較で世界のトップクラス。その中でも飛び抜けて優秀・有能な人材なのだろう。日本語が流暢で、理解力も優れている。予備知識も十分。かつ、日本の天皇を良いタイミングで自国に招きたいという、外交官として明確な目標を持っているらしい。


この度は、10月22日の即位礼に当たり、同国の大統領が来日されるので、その準備の一環として、私にレクチャーを依頼して来たようだ。礼儀正しく、質問や応答にも隙が無い。それでいて、ケーキを食べながら、「こういうスイーツは女の子にとっては宝物なんです」なんて、あどけない発言も自然に出て来る。非礼にならない範囲でさりげなく親密感を与える。外交官としての資質を感じさせた。


年齢・性別に関わりなく、優秀な人材なら思い切って重いポストにつける。権限も与える。わが国の外務省もそのように処遇しているのだろうか。もしそうでなければ、他国に遅れを取る事になりかねない。ふと、そんな不安もよぎった。

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