主要国の犯罪発生件数(10万人当たり)を比べてみると以下の通り。先ず「殺人」(2016年のデータ、以下も同じ)。
アメリカ=5.4
イギリス=1.2
ドイツ=1.2
フランス=1.4
日本=0.3
わが国に比べて、他国は4~18倍も多い。
次に「強盗」。
アメリカ=103.0
イギリス=92.7
ドイツ=52.3
フランス=161.5
日本=1.8
日本が突出して少ない。フランスの90分の1位。
「窃盗」。
アメリカ=2451.6
イギリス=2956.6
ドイツ=2169.1
フランス=2978.1
日本=381.1
これについても、日本だけ一桁(けた)少ない。日本の場合、窃盗の手口は自転車泥棒や万引き等が多い。
最後に「強制性交等」(2015年のデータ)。
アメリカ=38.7
イギリス(2014年)=48.5
ドイツ=8.6
フランス=20.1
日本=0.9
これも日本が飛び抜けて低い。しかし、この犯罪については、わが国の場合、実態が正確にデータに反映されていない可能性が、他国より高いのではあるまいか。およそ7割ほど、泣き寝入りのケースがあるとの指摘もなされている。その指摘を勘案して訂正すれば、一応“3”という仮の数字を導ける。このように訂正しても、他国の中で最も件数が少ないドイツと比べて、大体その3分の1強という結果になる。
日本は全体として、上記の国々の中で、少なくともここで取り上げた犯罪については、際立って少ない国と言うことができるだろう。
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