自民党議員の勉強会へ
毎日新聞が、自民党の稲田朋美衆院議員の秘書の駐車違反の反則金1万5千円を政治資金で支払った(議員本人は同乗していなかった)件を報じている(11月29日18時32分配信)。
事務所では「政治活動中の出来事」なのでそのように処理したとか。些細な事ではあるまいか。こうした報道には特定の意図を感じる。ところで、同議員は随分前、民主党政権時代にゴー宣道場にゲストとして参加して下さった。その時のもう一人のゲストは、当時は民主党所属だった鷲尾英一郎衆院議員(今は自民党)。
当日、小林よしのり氏が両議員に「皇位継承の安定化に向けて、党内の議員勉強会で高森を講師に招くべきだ」と提案された。
これに、鷲尾氏が「即答出来ませんが、前向きに努力します」と少し歯切れが悪かったのに対し、稲田氏は即座に「分かりました。必ずお招き致します」と言い切って、会場内の喝采を浴びた。ところが、それから間もなく、鷲尾氏のご尽力で民主党の勉強会に招かれたのに対し、稲田氏からは何の連絡も無い。別の会合などで顔を合わせても、悪びれもせずに「高森先生、ご無沙汰しています」と、穏やかに握手を求めてくるだけ。勉強会へのお誘いは一切無かった。
(こういうのが自民党政治家のやり方か)と些か呆れていたところ、先日、「先生、すっかり遅くなりましたが、ぜひ勉強会にご足労戴きたい」とのご依頼。現在、同氏は自民党の幹事長代行。幹事長代理が3人、副幹事長なら24人いるが、代行はただ1人。かなり重要な地位におられる。
「皇位の安定継承」に向けて、今後、国会で議論が本格化するので、予め立場の違う様々な講師を招いて勉強をしたい。ジャーナリストの櫻井よしこ氏なども招く予定という。有難い申し出なので、早速、日程を調整し、先頃、自民党本部の会議室で1時間程、お話をさせて戴いた。
従来、「男系男子」限定を維持する為に旧宮家系男子の新たな皇籍取得を唱える学者とも相談して来たが、どうも現実味のある将来への展望を得にくい、と感じておられるようだ。私の拙い話が、今後の国会での議論を建設的なものにする為に、僅かでも資するところがあれば嬉しい。