天皇陛下のご緊張
令和になって初めて政府主催の全国戦没者追悼式。天皇・皇后両陛下がご臨席下さった。
天皇陛下は「おことば」を述べられる際、僅かに緊張されていたように拝された。珍しいこと。
アメリカのトランプ大統領をお迎えされた時などの余裕のあるご表情とは違う。
これは「戦没者の霊」を前にされていた為だろう。「目に見えない」存在を敏感に感じ取れる、鋭い感受性を身に付けておられるからこその緊張感。
陛下が日頃、皇室祭祀(さいし)にいかに真摯に取り組んでおられるか。
もとより、私共が直接、その事を窺い知ることは出来ない。だが今回の件は、その一端を彷彿(ほうふつ)と思い浮かべる事ができる場面だった。
※画像は2008年8月15日、日本武道館