
『歓迎式典、宮中晩餐会』
アメリカのトランプ大統領夫妻が国賓として来日した際。
皇居の宮殿で出迎えられたのは勿論、天皇皇后両陛下。その後、歓迎式典と宮中晩餐会。更に最後のお見送り。全て天皇陛下が中心。
日本国における天皇という地位の位置付けが改めて浮き彫りになった。国賓への正式な接遇の場面では、首相は完全な脇役に過ぎない。首相らを「任命する」お立場の天皇こそ、わが国における公的な秩序の頂点にいらっしゃる。その事実が誰の目にも明らかな形で示された。にも拘らず、意外とそれが自覚されていないようにも見える。不思議だ。
なお、トランプ氏が宿泊場所を(地下鉄駅と直結しているとか、VIPが密かに出入りし移動できる「裏導線」が無いとか、警備上の難点があったらしいのに)皇居前のパレスホテルに指定したのは、何故か。
陛下への配慮によるとの報道があった。恐らく事実だろう。天皇という地位の重さは、国内よりむしろ他国の人々によく理解されているのかも知れない。