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紀宮清子内親王ご命名秘話

最終更新: 3月2日



女優、檀ふみさんのお手柄をもう1つ。

天皇陛下のご長女、紀宮(のりのみや)清子(さやこ)内親王(現・黒田清子様)ご命名の由来について。これも皇后陛下から直接、伺っておられる。


以下、ご本人の文章から。


「美智子さまは、『万葉学者の五味智英先生(元東大教授)のご講義が面白くて、結婚前から十何年か習ったんです。そのときのメモがないかと探していたら、こんなものが出てきたの』と仰(おっしゃ)って、万葉集巻6の917『紀伊国に幸(みゆき)せる時に、山部宿禰赤人が作る歌』のコピーを見せてくださいました。


そこに、

沖つ鳥 清き渚に 風吹けば 白波騒き


という一節があって、ここから『紀』と『清』をとって紀宮清子(きよこ)内親王というお名前が候補に挙がったそうです。


それを美智子さまは、


笹の葉はみ山もさやにさやげども

我は妹(いも)思ふ別れ来ぬれば


という歌から、『さやこ』という読みにしてはと望まれたというのです。『さやにさやげども、という響きが好きだったものですから』と明かしていただきました。清子さまの名前の出典が万葉集であることは公表されていますが、『さやこ』という読みの由来はあまり知られていないように思います」これも貴重な逸話だろう。


それにしても、代表的な万葉学者だった五味氏から「十何年」も個別講義をお受けになった皇后陛下の万葉集へのご造詣は、いかばかりか。

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