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  • 執筆者の写真高森明勅

将来、もし宮内庁HPの天皇系図に旧宮家系天皇が加わったら


将来、もし宮内庁HPの天皇系図に旧宮家系天皇が加わったら

宮内庁のホームページに「天皇系図」が掲げられている。


男系主義系図なので、欽明天皇の場合は手白香皇女でなく、継体天皇と系線で繋がれている。

その継体天皇と応神天皇との間に4世の隔たりがあり、『上宮記』(『釈日本紀』に引用された逸文)による人物名が代々にわたり列挙されている。


過去の天皇との男系の血縁が最も遠い事実が、端的に示されている。しかし、万が一、将来に旧宮家系子孫男性の天皇が即位するとどうなるか。畏れ多いが極めていびつな系図が描かれることになる。


何しろ第102代·後花園天皇以降、これまでの皇統は今上陛下も含め、全て傍系に位置付けられる。一方、北朝第3代·崇光天皇以降、実に20代も宮家皇族の名前が並び、それに加えて例えば竹田家系子孫が即位した場合、竹田○○ー竹田△△という“国民の名前”が複数、混じる。


勿論、他の皇籍離脱した諸家でも同じ。目下、養子縁組プランの対象として想定される人達は、

それぞれ崇光天皇から22世の子孫で、皇籍離脱して2代目又は3代目に当たる。更にその子孫が即位するという話だ。その系図を見ると、人々の脳裡には「王朝交替」という言葉が浮かんでもおかしくない。


旧宮家プランは残念ながら、実態としてこれまでの皇統から□□家という国民の血筋に切り替わる、王朝交替への道という性格を持つのではあるまいか。仮に「皇統に属する男系の男子」だった平将門や足利尊氏などの子孫が即位した場合でも、いわゆる“男系の血筋”は勿論、受け継がれている。


しかし、それは紛れもなく王朝交替と言う他ない。将門は桓武天皇から5世の子孫で、臣籍降下して3代目に当たる。なので先の旧宮家系子孫と比べて、天皇との血縁自体はずっと近い。それでも将門と同じ血統の平家一門の誰かが皇籍を新しく取得したり、更に天皇として即位するなど、全く想像できないはずだ。


現在の皇室には改めて言う迄もなく、皇統に繋がる内親王·女王方がおられる。にも拘らず、それらの方々による皇統の受け継ぎの可能性を一切、排除し、敢えて上記のような道に踏み出そうとしている政府·国会は、正気なのか。


ちなみに、継体天皇の当時はまだ皇籍離脱という制度は無かったし、又、一旦、臣籍降下された第59代·宇多天皇からそのお子様だった第60代·醍醐天皇への皇位継承のケースも勿論、国民の血筋の介在はなく、王朝交替と全く無縁であることは


改めて言う迄もない。

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