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  • 執筆者の写真高森明勅

衆院4月解散説、女性天皇·女性宮家へ直接アプローチの機会


衆院4月解散説、女性天皇·女性宮家へ直接アプローチの機会

4月28日に投開票が予定されている衆院3選挙区での補欠選挙。


岸田文雄首相がこれに合わせて衆院解散·総選挙に打って出る可能性が語られている。3選挙区での結果を思わしくない場合、9月の自民党総裁選への致命的なマイナス要因になりかねない。


そこで駄目駄目バラバラな野党の足元を見て、総選挙をぶつけて大敗を免れれば、総裁続投に繋げられるという動機が考えられている。しかも、党内の権力闘争によって、ポスト岸田の最有力候補と見られていた茂木敏充·幹事長が凋落し、キングメーカーを気取っていた麻生太郎·副総裁も、今や劣勢を余儀なくされている。


最大派閥だった安倍派の威光など、もはや地を払っている。国民からの支持率がどれだけ下がろうと、党内での指導力は岸田派解散の電撃表明以降、高まる一方だ。首相として史上初の政倫審への出席も、グズグズする安倍派幹部を引き摺り出す為の、党内に向けたパフォーマンスだったが、今のところ思惑通りの結果になっている。


近頃の動きを見る限り、岸田氏は意外と喧嘩師であり、党内での指導力をどんどん拡大しているように見える。そうすると、彼が4月解散を決断すれば、誰も止められない可能性がある。もし解散があるとすれば、先頃、岸田氏は4月10日にホワイトハウスでバイデン大統領と会談し、翌日にはアメリカ議会での演説が予定されているとの報道があったので、選挙はそのアメリカ外遊効果が期待できるタイミングを狙うか。もし選挙があれば、その後に特別国会が召集されることになるが、皇位継承問題は各党において意見集約も進められており、さすがにこれ以上、先延ばしは許されないはずだ。


そうすると、選挙がどのような結果になるか。

特に、皇位継承問題に熱意や理解のある政治家が、しっかり議席を守ることができるかどうかが、重要になる。又、国民としては皇位継承問題の一応の決着が迫ったタイミングでの、女性天皇·女性宮家を求めるひょっとすると最後になるかも知れない、直接アプローチの機会になる。

勿論、政界は一寸先は闇。


なので選挙の確かな時期は予測困難だ。


しかし、いつそのような局面に突入するか分からないという、心の準備は日頃からしておくべきだろう。


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