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  • 執筆者の写真高森明勅

男系論者が公然と敬宮殿下の「政略結婚」を画策する時代錯誤


男系論者が公然と敬宮殿下の「政略結婚」を画策する時代錯誤

4月6日、プレジデントオンラインの「高森明勅の皇室ウォッチ」が公開された。

同記事が公開されると毎回、同日に少し遅れてYahoo!ニュースでも配信される。このところ相次ぐ、敬宮殿下の「お相手」候補をめぐる無責任な週刊誌報道の信憑性と背景を、取り上げた。


ここでは、字数の関係などでそこに盛り込めなかった記事を、いくつか紹介する。


男系限定論者が唯一の方策として掲げて来た「旧宮家プラン(養子縁組、法的措置だけも含む)」が、後退を重ねて内親王との婚姻という“最終シナリオ”が急浮上した構図が、透けて見える。


しかし、事実の裏付けもないのに週刊誌に勝手な内容をリークして、雰囲気を盛り上げて当事者の選択肢を狭めてしまおう、という非人道的なやり方は、どう考えても悪質かつ愚劣だろう。そもそも、それは逆に自分たちのシナリオを“ぶち壊す”方向に作用すると予測するのが、普通の感覚ではないか。


「ちょっと気になるのは、本人同士がどう思っているのかと別に、これは理想の形だと周囲が言っている雰囲気があることだ。…こんなふうに騒がれれば仮に話が進んでいても潰れてしまう怖れがある」(篠田博之氏、Yahoo!ニュース3月12日配信)


「たとえ…(内親王と旧宮家系子孫との)ご縁の可能性があったとしてもこういう報道があると進めにくくなる。…(過去には)会いもしないのに『有力候補として浮上』などと書かれて、実際にお会いするまえに潰された話も多い」(八幡和郎氏、プレジデントオンライン3月18日公開)

このような指摘が出てくるのは当然だろう。


又、こんな至って真っ当な指摘もある。


「小姑さんみたいに婿さん候補を押し付ける。だが、待ってほしい。自由恋愛とはいわないが、上皇さまが美智子さまとテニスで親交を深め、天皇は雅子さまに何度か断られたが、思いを遂げた。秋篠宮さまは学習院で出会った紀子さまと熱愛の末に結婚している。だが、愛子さまには自由な恋愛・結婚は認められないのだろうか。これでは『女性差別』といわれても仕方ないのではないか。結婚の前にもっと大事なことがある。愛子天皇を認めるのか、認めないのか。そのことをなおざりにして、結婚話を優先させるのは、裏に何らかの意図があるのではないか」(元木昌彦氏、Yahoo!ニュース4月2日配信)


FRIDAYデジタル(3月28日公開)の記事中、短い発言の中にも拘らず、代表的な男系限定論者で麗澤大学教授の八木秀次氏と全く同じ複数の明らかな間違いを犯している匿名の「皇室ジャーナリスト」は、敬宮殿下と旧宮家系子孫とのご結婚話について、「政略結婚の要素」をあっさり認めた上で、次のように述べている。


「愛子さまは…皇室が抱える喫緊の問題に背を向けることはできないとの思いも抱かれているといいます」正体不明の皇室ジャーナリスト(恐らく正体は…)の発言だけに「といいます」という伝聞情報の信憑性はかなり疑わしい。


しかし、ハッキリしていることは、旧宮家子孫とのご結婚話は「皇室が抱える喫緊の問題(=皇位継承の安定化)」とは全く無縁だという事実だ。「喫緊の問題」解決の為には、一夫一婦制のもとで「男系男子」限定を維持するという、これまでの無理でムチャなルールを見直すしかない。つまり、女性天皇・女系天皇を認める制度改正だ(具体的な皇室典範改正案については拙著『「女性天皇」の成立』第5章を参照)。


きちんとした制度改正が実現すれば、その瞬間に直系主義の原則に基づき、天皇陛下のご長子(皇長子)でいらっしゃる敬宮殿下は、皇位継承順位が第1位の「皇嗣」となられる(秋篠宮殿下の皇位継承順位は第1位から第2位に変更)。


そうすると、「皇嗣たる皇子」なので「皇太子」という称号を名乗られることになる。もしこの皇室ジャーナリストの発言に僅かな信憑性があるとすれば、「喫緊の問題に背を向けることはできない」=「皇太子の地位を受け入れて下さる」という意味に他ならない。まことに有難いことだ。


それにしても、この皇室ジャーナリストは自分が何を語っているのか、残念ながら分かっていなかったようだ。


【プレジデントオンライン】


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