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  • 執筆者の写真高森明勅

皇后陛下の59歳のお誕生日をお祝い申し上げる


皇后陛下のお誕生日

皇后陛下におかれては12月9日に59歳のお誕生日を迎えられた。心からお祝い申し上げると共にご健勝とご平安を祈り上げる。


この度ご発表になった「皇后陛下のお誕生日に際してのご感想」には胸に迫るおことばが多い。

その中から、いくつかの箇所を謹んで引用させて戴く。


「こうして今年も無事に誕生日を迎えることができますことを有り難く思います」


「世界各地での戦争や紛争により、子どもを含む多くの人の命が失われていることに深い悲しみを覚えます。国際社会において、平和を作っていくという大きな目標に向かって、皆が相手を尊重しつつ力を合わせていくことの大切さを身に沁(し)みて感じております」


「英国のエリザベス二世女王陛下が、70年もの長きにわたる御在位の後、今年9月に崩御されたことも残念なことでした。英国国民はもとより、世界中の人々が女王陛下の崩御を悼みました。

長年にわたって人々を導かれた女王陛下のお心の深さや知性、そして、その御存在の大きさを

改めて感じ、心からの敬意と哀悼の気持ちを抱きました」


「我が国においては、今年は、沖縄復帰50周年という節目の年になりました。そのような年に、秋の国民文化祭及び全国障害者芸術・文化祭に際して沖縄県を訪問できたことを嬉(うれ)しく思うとともに、平和の尊さや大切さを改めて心に深く刻む機会になりました」


「コロナ禍の中で、地方への訪問を3年近く行うことができずにおりましたが、10月に開催された栃木県での国民体育大会の折に再開することができ、11月には、兵庫県での全国豊かな海づくり大会に出席することができるなど、各地で大勢の方に笑顔で温かく迎えていただいたことは、

想像していた以上に嬉しく、また、有り難いことでした」


「コロナ禍や最近の物価高などにより、多くの人々が様々な困難を抱えながら生活していることに心が痛みます。3年近くにもわたって制約のある生活を続けている子どもたちへの影響も案じられます」


「今回、50代最後の誕生日を迎えるに当たり振り返ってみますと、私が当時の皇太子殿下との結婚により皇室に入りましたのが平成5年6月9日、ちょうど29歳半の時でした。本日の誕生日で、その時からちょうど29年半になります。いつの間にか人生のちょうど半分を皇室で過ごしてきたことに、感慨を覚えます」


「これまでの人生を思い返してみると、29歳半までの前半にも、また、皇室に入りましてからの後半にも、本当に様々なことがあり、たくさんの喜びの時とともに、時には悲しみの時も経ながら歩んできたことを感じます。そして、上皇上皇后両陛下のお導きをいただきながら、どのようなときにも、天皇陛下を始め、多くの方々に私の歩みの一歩一歩を支え、見守っていただいてきたことを思い、心から感謝したいと思います」 


「来る年が、我が国、そして世界の人々にとって、安心のできる、より良い年となりますことを願いつつ、これからも、国民の皆様の幸せを常に祈りながら、できる限りの務めを果たしていくことができるよう努力したいと思っております」


ご感想中、「時には悲しみの時も経ながら…」というおことばには国民の1人として慚愧に堪えない。来る年が、天皇・皇后両陛下をはじめ、皇室の皆様にとってより佳き年となることを、

衷心より祈り上げる。



追記


「週刊女性」編集部から写真集『雅子さま 麗しき愛と絆 30年の輝き』(主婦と生活社)

を恵送戴いた。ご好意に感謝する。


なお同社監修の写真展「天皇陛下と雅子さまの30周年」が来年1月25日~30日、日本橋三越での開催を皮切りに、全国で催されるとのこと。私も三越には行くつもりだ。


なおプレジデントオンラインの「高森明勅の皇室ウォッチ」が公開された。


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