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  • 執筆者の写真高森明勅

「吉本」に誘われた話


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「吉本」に誘われた話

吉本興業という会社がある。そこから私に誘いがあった。 「仕事のマネジメントをこちらでさせて欲しい」と。 少し前の話。実は私自身も知らなかった。 私の長男が芸能界と接点があり、そちら方面の人脈もいささか持っている。その関係で、長男が私の息子である事を知った吉本興業の関係者から「お父さんのお仕事のマネジメントをこちらで任せて貰えませんか」という誘いがあったという。実際に吉本興業をはじめ、芸能事務所に所属している知識人・文化人は結構いるようだ。それで、テレビ出演の機会が増えたり、ギャラが上がったりするのだろうか。そういう人達は何かメリットがあるので所属しているはずだ。 しかし、息子は私に相談も無く、その場で断った。 事後報告でいわく、「お父さんが軽くなってしまうからね」と。 私は別に芸能事務所に所属する知識人達について取り立てて感想を持ってはいない。ただ無芸・無才の身としては、自分が社会に向かって発信したい時に、テレビに出演したり、新聞にコメントを寄せたり出来れば満足。これまでより頻繁にテレビに出て、幅広いあれこれのテーマについて、したり顔で一知半解のコメントをするのは、私のガラではない。 不器用な私がそんな事をしていたら、本当に伝えたい大切なメッセージも“軽く”なってしまう。無駄にテレビ出演なんかしている暇があれば、息子と酒を飲んだり、妻の買い物の手伝いをしたり(本人は邪魔をしているだけとしか見ていないようだが)、愛犬・豆太郎と散歩したりする時間を優先したい。さすが我が息子、私の気持ちをよく分かっている。 …と思っていたら近頃、同社を巡って何やら騒がしいらしい。

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