千年後の居酒屋
私は以前、千年後にも残っていて欲しい“5つ”のものを列挙したことがある。
その5番目に挙げたのが「居酒屋」。
日本人にとって、打ち解けたコミュニケーションの為に、欠かせない場所だろう。
少なくとも私自身はそう感じている。
レストランやバー、クラブなどとは違う空気が流れている。
“寛(くつろ)ぎ”のボタンがもう1つ外れるような感覚。
先日も、今年で開業50年を迎えた店で、気心の知れた1人と杯を挙げた。
生ビール経由で清酒に落ち着く。
それが私のいつもの飲み方。
この時、メニューに出雲の名酒「李白」を見付けた。これは美味しい。
私のお気に入りの1つ。
早速、注文したら、既に売り切れ。
そこで、更に銘柄を見ていると、これまで飲んだことがない、山形の「初孫(はつまご)」というお酒があった。
3月に私自身の初孫が生まれたばかり(今、どんどん可愛くなっている)。
これを見逃す手はない。
飲んでみると、勿論、「李白」には劣るものの、飲めない味ではない。
焼き鳥や名物のつくねの大串、アジのなめろう、牛の煮込みなどを摘(つま)みながら、楽しく歓談できた。
やはり、居酒屋は千年後にも日本に残っていて欲しい1つだ。
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