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  • 執筆者の写真高森明勅

考古学を学ぶミス日本


考古学を学ぶミス日本

考古学を学ぶミス日本


1月20日、「ミス日本コンテスト2020」が東京・新宿の京王プラザホテルで開催された。グランプリに輝いたのは小田安珠(あんじゅ)さん。


慶応義塾大学で考古学を学んでおられる。


私はかなり前から毎年、コンテストの最終選考に残ったファイナリストの皆さんに、彼女達が背負うべき「日本」とは何かについて、勉強会でレクチャーしている。最初、主催者から「ファイナリストは僅か十数名しかいないのですが、少数でもご無理をお願い出来ますか」と打診を受けた。「無理なんてとんでもない。万難を排してお受けします」と、“下心”全開で快諾した。


それから現在まで、果たしてお役に立ているのか分からない。それでも、彼女達が受けるレッスンのトップバッターとして、私の講義が位置づけられているようだ。本選前日の激励会では、私自身の都合で中座した為に、ファイナリストの2人にしか声を掛けることが出来なかった。その1人が小田さんだった。


「ロングドレスを着るのも初めてで、これをを着ているだけで緊張します」と正直に話してくれた。大学で考古学を学ぶきっかけの一つは、「インディ・ジョーンズ」への憧れがあったと、愉快なことを言う。「去年はミス日本にチャレンジしたので、行きたかった発掘調査に参加できず、残念だったので、今年こそ参加したい」と意欲の述べていた。それに対し、私は「でも、明日の結果が素敵なことになれば、それもどうなるか分からなくなるかも」と応じていた。


実際に「素敵な結果」になった。小田さん、おめでとう。彼女の座右の銘は「泥臭く、粘り強く」。

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