![雲間よりさしたる光](https://static.wixstatic.com/media/875445_04b4fcc92f2443da8d84843028ff44b2~mv2.jpg/v1/fill/w_144,h_111,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/875445_04b4fcc92f2443da8d84843028ff44b2~mv2.jpg)
雲間よりさしたる光
1月11日に第36回土光(どこう)杯全日本青年弁論大会(フジサンケイグループ主催)が開催された。その産経新聞社杯を受賞したのが、平井仁子(きみこ)さん。
わが高森稽古照今塾の優等生だ。もう長年、受講してくれている。いつも穏やかな笑顔が印象的だ。すでに二児の母親。向学心は一向に衰えない。どころか、ますます熱意を増している。
今年の大会のテーマは「令和新時代の日本人像」。彼女の演題は「雲間よりさしたる光」だった。言うまでもなく、昨年の歌会始で発表された今上(きんじょう)陛下の御製(ぎょせい)から取られた題目だ。
雲間より
さしたる光に
導かれ
われ登りゆく
金峰(きんぷ)の峰に
この御製を拝して、次のように訴えた。
「天照大御神の子孫である歴代天皇の方々と、全身全霊で『国民統合の象徴』としての役目を果たされた上皇陛下の御心(みこころ)のバトンを受け取る覚悟が感じられます。…日本がこれまで続いてこられたのは、先人の皆さまが皇室に尊敬と感謝の気持ちを抱き、志のバトンを受け継いできたからです。
今上陛下は歴代天皇と上皇陛下からのバトンを受け取られています。われわれも先人の志のバトンを受け取る覚悟を決めることが令和新時代の日本人として求められているのではないでしょうか」と。
ひたすら皇室にばかり、あれこれ求めようとするのでなく、国民の側の姿勢を問いかけた。大切な視点だ。平井さん、おめでとう。