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  • 執筆者の写真高森明勅

皇后陛下「ときには悲しみの時も経ながら」皇室での歳月


皇后陛下「ときには悲しみの時も経ながら」皇室での歳月

今年の歌会始における皇后陛下の御歌(みうた)は、宮内庁の解説にもあるように、皇后陛下の昨年のお誕生日に際しての「ご感想」を踏まえて拝すべき内容だ。


「今回、50代最後の誕生日を迎えるに当たり振り返ってみますと、私が、当時の皇太子殿下との結婚により皇室に入りましたのが平成5年6月9日、ちょうど29歳半の時でした。本日の誕生日で、その時からちょうど29年半になります。いつの間にか人生のちょうど半分ほどを皇室で過ごしてきたことに感慨を覚えております。


これまでの人生を思い返してみますると、29歳半までの前半にも、また、皇室に入りましてからの後半にも、本当に様々なことがあり、たくさんの喜びの時とともに、ときには悲しみの時も経ながら歩んできたことを感じます。


そして、上皇上皇后両陛下のお導きをいただきながら、どのようなときにも、天皇陛下を始め、多くの方々に私の歩みの一歩一歩を支え、見守っていただいてきたことを思い、心から感謝したいと思います」


「ときには悲しみの時も経ながら」という、抑制的な表現の中にもお辛かったご経験が滲むようなおことばに触れると、国民として申し訳なく、慚愧の念に堪えない。


顧みると、皇后陛下が皇室で過ごされた歳月の多くは、心ない週刊誌などの執拗なバッシングによって、「暗い井戸の中にいたような」日々だったに違いない。


謹んで御歌を掲げさせて戴く。


皇室に

君と歩みし

半生を

見守りくれし

親しき友ら


この御歌に込められた「親しき友ら」への感謝の深さは、そのままかの日々の苛酷さを示しているだろう…。


追記

1月18日YouTube公開の倉持麟太郎弁護士「人権後進国ニッポンを新たな訴訟で問う~子ども、障害、そして家族」(「このクソ素晴らしき世界」76回)は、「医療保護入院」という名の

合法的な“人捨て”制度を告発していて衝撃的。


必見の動画だ。


■動画URL

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