高森明勅16 時間前3 分皇位継承問題皇位の安定継承は皇室ご自身の強いご念願に他ならない皇位の安定継承が“絶対に”可能という制度はあり得ない。 しかし、皇室典範が抱える「構造的な欠陥」によって、皇室の危機が目の前に迫っている以上、 少しでも安定的な制度を目指して最大限の努力を払うのが、皇室典範の改正が「国会の議決」とされている今の憲法の下では、国民として当然の...
高森明勅3 日前2 分皇位継承問題皇位の安定継承を「全てか無か」式のバクチ思考で語るなかれ皇位の安定継承を“絶対に”確保できる方策なんてあり得ない、と強調する論者がいるとか。 未来永劫、皇位継承の危うさを100%排除できる仕組みなんて無い―という意味では、畏れ多いが不妊や不婚の可能性も排除できない以上、その指摘自体は間違っていない。...
高森明勅5 日前2 分皇室皇后陛下「ときには悲しみの時も経ながら」皇室での歳月今年の歌会始における皇后陛下の御歌(みうた)は、宮内庁の解説にもあるように、皇后陛下の昨年のお誕生日に際しての「ご感想」を踏まえて拝すべき内容だ。 「今回、50代最後の誕生日を迎えるに当たり振り返ってみますと、私が、当時の皇太子殿下との結婚により皇室に入りましたのが平成5年...
高森明勅1月19日1 分皇室新年恒例の宮中「歌会始」の入選・佳作の和歌のいくつか去る1月18日、新年恒例の歌会始が行われた。 今年のお題(勅題)は「友」。 天皇陛下の御製(ぎょせい)は「人々に早く日常生活が戻ることを願われるお気持ちをお詠みになったもの」(宮内庁解説)で、なかなか意味深長。 敬宮殿下のお歌は、歌意に淡い哀しみを感じさせる一方、調べの整い...
高森明勅1月17日2 分皇位継承問題前近代には国民男性だけが皇族になれなかったという誤解国民男性はこれまで皇族になれなかった。 男系継承を守る為に今後もそれを忽(ゆるが)せにしてはならない。 女性天皇、女性宮家の配偶者である国民男性を皇族として迎え入れることは先例違反。だから、そもそも女性天皇、女性宮家を認めるべきではない。そんな意見を耳にする。...
高森明勅1月15日2 分皇位継承問題悠仁親王殿下のご即位を予定した皇位継承法は皇室危機に直結目先だけの皇族数確保策で問題解決の“先延ばし”を図る有識者会議報告書では、「構造的な欠陥」を抱える皇室典範のルールに基づく現在の皇位継承順位を、そのまま固定化しようとしている。 しかし繰り返すまでもなく、秋篠宮殿下は天皇陛下より僅か5歳お若いだけ。従って、秋篠宮殿下が実際に...
高森明勅1月12日2 分皇位継承問題元最高裁判事・園部逸夫氏「女性天皇を認めよ」と懸命な訴え元最高裁判事で「皇室典範に関する有識者会議」座長代理だった園部逸夫氏。 昭和4年(1929年)のお生まれで、『皇室法概論』『皇室法入門』などのご著書があり、 紛れもなく皇室法の第一人者だ。 私自身、上記有識者会議のヒアリングに応じた際、園部氏から適切な質問を受けたことを覚え...
高森明勅1月10日4 分皇位継承問題皇室の近年での出生状況を踏まえて「男系」限定は維持可能か?失礼ながら、近年の皇室の出生状況はどうなっているのか? 以前、「大正天皇以降の皇室の出生率をトータルで見ると決して低くない」という意見を見かけた。だが、「大正天皇以降」という長期スパンでの数字では、社会的に少子化が進んでいる現代において、皇位継承の将来を展望する為には、何の...
高森明勅1月8日2 分皇位継承問題過去の皇位継承の事例の多くは天皇との血縁が1世という近さこれまでの皇位継承の実例を振り返ると、皇位を継承した皇族(皇親)のほとんどは天皇との 血縁が1世、つまり天皇のお子様(皇子=男女を含む)だったことが分かる。 具体的には以下の通り。 先ず初代・神武天皇から第16代・仁徳天皇までの系譜は、残念ながらそのまま信用できない。...
高森明勅1月5日3 分日々の出来事「新年明けましておめでとう」は間違った表現なのか?昨年、ある雑誌の編集部から、令和5年1月号に載せる私の原稿に表現上の問題がある、 との指摘を受けた。冒頭の「新年明けましておめでとうございます」という表現は、「明ける」に「終わる」という意味があるので、「新年が終わって…」というメッセージになって不適切ではないか、と言うのだ...