高森明勅9 時間前5 分皇室昭和の2大行幸啓から平成の3大行幸啓、令和の4大行幸啓へ“4大行幸啓(ぎょうこうけい)”という言葉を知っている人は少なくないだろう。 具体的には、毎年行われている以下の4種類の催しに、天皇・皇后両陛下がお出ましになることを指す。 ①全国植樹祭(4月~6月頃) ②国民体育大会(9月~11月頃、来年=令和6年から名称が「国民スポーツ...
高森明勅3 日前2 分皇室皇室と国民との間の信頼関係の大切さを巡る園部逸夫氏の指摘小泉純一郎内閣当時の「皇室典範に関する有識者会議」の座長代理を務められ、『皇室法概論』などのご著書がある元最高裁判事の園部逸夫氏。 現代における皇室法・皇室制度研究の第一人者と申し上げて、敢えて過言ではないだろう。 その園部氏が、天皇・皇室を巡る制度が安定的に維持される為に...
高森明勅6 日前4 分皇室憲法が前提としている「天皇の自由」とは何か憲法は、天皇が「国民統合の象徴」である“べき”ことを、規定している。 これを、憲法の条文としては例外的に「事実命題」(…である、という事実の記述)とする学説(長谷部恭男氏など)がある。しかし、妥当ではない。 他の規定と同様に「当為命題」(…すべし、という規範の提示)と理解す...
高森明勅5月23日3 分皇室皇室は国民という大海に浮かぶ珠玉の船である日本古代史学の泰斗だった故・田中卓博士の学統に繋がる三輪尚信氏。現代に稀な尊皇家であられ(「昭和の日」運動が本格化する前に、いち早く4月29日の問題点を指摘されたお1人が同氏だった)、かねて個人的にもご教導を賜って来た。...
高森明勅5月21日4 分皇位継承問題旧宮家プランに憲法違反の“疑い”があれば残念ながら即アウト戸籍に登録されている国民のうち、旧宮家系男性“だけ”に限定して、「皇統に属する男系」という血統・家柄つまり“門地”を根拠に、婚姻を介さないで、これまで禁止されている養子縁組によって、特別に皇族の身分を取得できるようにする(=国民の中に、皇室への養子縁組が特権的に認められる身...
高森明勅5月18日2 分政治来年の自民党総裁選前に岸田首相が再選の為に「憲法改正」?岸田文雄首相が来年9月の自民党総裁選で再選を果たす為に奇策を用意しているという(『文藝春秋』6月号)。 「岸田を支持する主流派内でささやかれるウルトラCが、憲法改正と衆院選の『ダブル選』だ。ある閣僚経験者は言う。 『来年の通常国会で憲法改正を発議した後に、衆院を解散し、国民...
高森明勅5月17日1 分皇室古来の「伝統」と錯覚していたものが実はシナ由来という話平安時代の興味深いエピソード。 西暦833年に、仁明天皇のご即位に伴う大嘗祭に先立って、天皇が心身をお清めになる御禊(ごけい)が行われた時のこと。 御禊は賀茂川で行われる。 そこまでお出ましの行列の中に、池田朝臣春野という貴族がいた。春野は平素から故事来歴に詳しいのを自慢し...
高森明勅5月14日2 分皇位継承問題「女性差別」の排除は皇位継承の安定化の為に欠かせない女性天皇・女系天皇を可能にする皇室典範の改正を何故、唱えるのか? これについて奇妙な誤解(曲解?)があるらしい。 それは男女平等(近年の言い方ではジェンダー平等)という理念に基づく、と。もちろん、ジェンダー平等は大切な理念だろう。しかし、女性天皇・女系天皇を認める皇室典範の...
高森明勅5月12日2 分政治政治セクトの争いでの殺人は一般の殺人事件とは扱いが違った今では信じられないことだが、昭和40年代後半以降、いわゆる新左翼のセクト同士が“内ゲバ”(新左翼内部でのゲバルト=暴力)を繰り返し、多くの死者を出した時期があった。 随分昔の話だ。 しかし不思議なことに、犯人がなかなか捕まらなかった印象がある。 それには理由があった。...
高森明勅5月10日1 分皇位継承問題皇位継承問題への対案が中国の少子化対策“珍アイデア”と共通?産経新聞(5月6日付)に載った「花田紀凱の週刊誌ウォッチ」で、『Newsweek日本版』(5月2日/9日号)の記事を紹介していた。 「『中国の少子化対策』珍アイデア。〈義務教育を9年から7年に短縮〉早く社会に出れば、早く結婚するはずというのだが」...