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深く感謝

  • 執筆者の写真: 高森明勅
    高森明勅
  • 2018年9月15日
  • 読了時間: 2分

9月14日、天皇・皇后両陛下には、

7月の西日本豪雨の被災地へのお見舞いとして、

岡山県にお出まし戴いた。

目的地は倉敷市。

わが郷里だ。

深く深く感謝申し上げる。

倉敷は元々、災害とは殆ど縁の無い地域だった。

この度のような深刻な災害に襲われ、

こうした形で陛下の行幸を仰ぐことになろうとは、

夢にも思わなかった。

私の母や弟らが住んでいる場所は、

堤防が決壊した真備町からは離れている。

それでも皆、夜中に近くの商業施設の屋上に避難して、

そこで一晩過ごしたそうだ。

年老いた母親にはかなり辛い一夜だっただろう。

陛下のご日程は以下の通り。

〔午前〕

東京から飛行機で岡山県へご移動。

〔午後〕

岡山空港から自衛隊ヘリで倉敷市へご移動。

倉敷市真備総合公園体育館で、岡山県知事より

被災状況などをお聴き取りになる。

同体育館で被災者を丁寧にお見舞い下さった。

更に、災害対応に尽力した人々をもお労(ねぎら)いになった。

倉敷市から再び自衛隊ヘリで岡山空港へご移動。

上空から倉敷市真備町と総社市の被災状況をご視察になる。

岡山空港で岡山県知事と県警本部長とご懇談。

岡山県から飛行機でご帰京。

〔夜〕

この日は金曜日で閣議があったので、

御所で内閣から届けられた上奏書類をご決裁になるご執務。

法的には天皇陛下の最も重大なお仕事だ。

陛下のご負担はいかばかりか。

今のところ、同じく被害が大きかった

広島県と愛媛県には20日にお出ましのご予定とか。

まことにお優しいお心づかい。

だが、1日で両県を続けてご訪問になり、

しかも日帰りという日程の組み方は、

ご高齢の陛下に余りにも過酷なスケジュールではあるまいか。

ご譲位を控え、側近の方達には、

くれぐれも陛下に過大なご負担がのし掛かる事が

無いように、十分な対応をお願いしたい。

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