top of page
  • 執筆者の写真高森明勅

皇后陛下のおことば

10月20日は皇后陛下の83歳のお誕生日。 1人の国民として心からお祝い申し上げ、 平素、私ども国民に深くお心をお寄せ下さっている事に、 篤く感謝申し上げる。

お誕生日に際して、おことばが公表された。 その中で、以下のように「ご譲位」を可能にする 特例法に言及されていた。

「陛下の御譲位については、多くの人々の議論を経て、 この6月9日、国会で特例法が成立しました。 長い年月、ひたすら象徴のあるべき姿を求めて ここまで歩まれた陛下が、御高齢となられた今、 しばらくの安息の日々をお持ちになれるということに 計りしれぬ大きな安らぎを覚え、これを可能にして下さった 多くの方々に深く感謝しております」と。

「計りしれぬ大きな安らぎを覚え…」 とまで仰って下さった。 まことに畏れ多い。

その陛下のご譲位については当初、 首相官邸は陛下ご自身のお考えも伺わず、 勝手に来年(平成30年)の大晦日を予定していた。

しかし、再来年の1月7日は「昭和天皇30年式年祭」に当たる。 このお祭りは、直接の親子関係にある今上(きんじょう)陛下が お務めになるのが、最も相応しい。 安倍官邸は、そんな事も配慮しないで、 独断で陛下のご日程を組もうとしていた。 それを、宮内庁側がクレームを付けて押し戻し、 やっとまともな線に落ち着きそうだ。 恐らく再来年の3月末日にご譲位、 直ちに今の皇太子殿下が即位される事になろう。 その場合、新しい元号は4月1日から施行される事になるはずだ。

勿論、陛下のご体調その他、臨機応変に対応すべき場面も、 可能性としてはあり得る。

関係者はくれぐれも万(ばん)遺漏無きを期すべきだ。

閲覧数:13回
bottom of page