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北方領土「4島」は諦めたのか?

執筆者の写真: 高森明勅高森明勅

安倍首相が日露平和条約に前のめり。

従来は領土返還の“為に

”平和条約も考慮するという順序だった。

それが安倍氏の場合、完全に逆転している。

アメリカが次第に頼りにならなくなりつつある

情勢下で、「中国の脅威に対抗する為」だとか。

だが、それならなおさら、

ロシアのような信頼できない国を頼るべきではない。

同国のこれまでのやり口を見ると、

中国に劣らぬ“食わせ物”と考えるのが

健全な判断力ではないのか。

真に中国の脅威に対抗しようとするなら、

わが国はどうすべきか。

アメリカだけでは不安だから

ロシアにも頼ろうとするのではなく、

まず日本自身が揺るぎない国防体制を

打ち立てる覚悟を固めるのが先決ではないのか

(勿論、真っ当な憲法改正も含めて!)。

にも拘らず、

これまでの日本政府の“譲れない一線”であるはずの

「北方4島が日本に帰属する事実を日露両国が

確認した“後に”平和条約を締結する」

という基本方針を取り下げて迄、

条約締結を急ごうとしている。

しかも国民には、表向き

「これまでの方針に変更はない」と言い続けながら。

「移民政策は取らない」と言いながら

(中身がスカスカで政令・省令任せの)

入管法改正を急いだのと同じ手口だ。


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