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K大事務局の小さなミス

  • 執筆者の写真: 高森明勅
    高森明勅
  • 2018年12月19日
  • 読了時間: 2分

K大の教員向け告知にこんな趣旨の記述。

「12月24日(月)は祝日ですが、

通常通り開講致します。

お間違えないようお願い申し上げます」と。

ハテ?

大学が授業のコマ数を確保する為に、

「祝日」にも開講する措置をとる事は、

今や珍しくない(昔は無かったような気がするが)。

だが、12月24日は“祝日”なのか。

23日(日)は言うまでもなく、

今上陛下の最後の「天皇誕生日」。

紛れもなく「祝日」だ。

たまたま日曜日と重なったからといって、

国民が挙(こぞ)って祝い、感謝し、

記念すべき「祝日」でなくなる訳では、

勿論“ない”。

24日はその振り替え「休日」に過ぎない。

単なる休日で、この日に国民が“挙って”

祝意を表すべき特別の理由があるはずもない

(この際、クリスマスイブという民間の風習は関係ない)。

幸い、近くに事務職員がおられた。

なので一言、私が気付いたミスを

簡潔かつ穏やかに伝えておいた

(無論、彼がその告知を書いたはずはない)。

「祝日法の条文(3条2項)をよく確認して下さい。

祝日はあくまでも23日であって、

24日は振り替え休日に過ぎません。

K大なら特にこの方面には注意深く

あって欲しいですね」と。

同じような錯覚をしている人が

意外といるかも知れない。

これをご覧になった先生方も、

大方見逃されたのだろうか。

それとも、私のように大人げなく、

一々些事(さじ)を咎め立てするような

狭量な真似は、紳士・淑女のたしなみとして

なさらないのか。

私としては母校愛から、そのまま等閑 (なおざり)にも出来ず、

つい差し出がましい口をきいてしまった

(母校愛と書いてしまうと、

大学名をイニシャルにした意味が無くなるか)。

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