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  • 執筆者の写真高森明勅

高森稽古照今塾・第8期が終了!受講生の感想文から


高森稽古照今塾・第8期が終了!受講生の感想文から

若手の社会人を対象として毎月1回の講義を続けている高森稽古照今塾。

第8期の最終講義は8月14日だった。この日は残念ながらオンラインでの講義になった。それでも世話係の2人(NMさんとUMさん、共に女性)が会場にいて、講義が終わった後に、受講生からの贈り物(花束・フォトフレーム・メッセージカード)を渡してくれた。

みんなの感謝の気持ちが伝わって嬉しい。


特に毎回受け取る、各自が1年間受講した感想を書いたメッセージガードは、とても励みになる。その一部を紹介する。


《オンラインにはオンラインの良さ》


「今期、特に印象的だったことは以下の点です。◎政治を動かすのは、不変的に受け入れられるロジック…◎祭祀が天皇と他国の君主との大きな違いであること」(HKさん、女性。文中に「不変的」とあるのは私の意図では「普遍的」)


「1年間、いつも楽しく笑いのある講義を有難うございました。今年はコロナ禍でオンラインが多く、直接高森先生の熱量を感じられなかったことは残念でしたが、1対1で話を聞いている感覚もあり、オンラインにはオンラインの良さがありました」(SRさん、女性)


 「今期も貴重な学びを有難うございます。皇室典範や宮中祭祀など本来であれば義務教育で学ぶべき内容であると改めて思いました。学びの機会に感謝し、1人でも多くの人に伝えていきたいと思います」(YH君、男性)


「1年間を通しての感想は、『あれ、今年も1年もう終わっちゃったの?!』です。先生の塾は毎回楽しくて、学びになってあっという間に過ぎていってしまいます。今年1年皇室について学び、価値観が多く変わりました。1つは憲法に元首と書かず、国民の総意に基づくといった規定について皇室の不安定さを危惧していましたが、『これほど盤石な条文はない』という先生の言葉に考え方が変わりました。


もう1つは宮中祭祀についてどれだけ天皇陛下が骨を折り、心を砕いて祭祀をして下さっているか実状を知る中で改めて感謝の気持ちが湧き出てきました」(MMさん、女性)


《憲法99条の重み》


「第8期の1年間も高森稽古招魂(原文のママ)塾を開催していただきありがとうございました。

…『鬼滅の刃』に対する先生の評は本当におもしろかったです。先生の色々なものに偏見なく向き合う姿勢と興味の幅を見習えたらと思います」(KA君、男性。なお、塾の名前は古事記の序文〔正確には上表文〕に出て来る言葉に由来し、“古を稽(かんがえ)て、今に照す”なので「照今」。「招魂」ではない! 念の為)


「私事ですが今年3月に双子の男の子を出産いたしました。そのため塾は途中までの参加となりましたが、つわりが酷く参加できない状態でも、録画したものを細切れで体調に合わせて視聴させて頂いていました。管理入院中のベッドの上でも視聴していたので、きっと子供達にも良い影響があるのでは…と思っています! 塾を通して、私達国民にとって、日本にとって、天皇陛下とはどういう存在かがよく分かりました」(KHさん、女性)


「難しい内容でも、高森先生の分かりやすくておもしろい解説のおかげで理解でき、分かった瞬間はとても嬉しくなりました」(TSさん、女性)


「今期一番印象に残っている事は、憲法99条の重みです。今までスルーして来た条文ですが、天皇の立場が一番示されているのではないかと思いました…皆で聖徳記念絵画館に行き先生の講義をいただけた事は本当に良かったと思います」(NMさん、女性)


《ねむの木の庭に》


「私はこの高森先生の塾を受けさせていただいたのは、今回が2回目でした。前回は歴史についてでしたが今期は、陛下の憲法上のお立場や宮中祭祀について学び、皇室の方々がどのような1年を過ごされているのかがわかり、その大変さや国民を思う気持ちについて知ることができて、本当によかったです。小学生にも少しずつ教えていきたいです」(MYさん、女性。彼女は小学校の先生)


「高森先生に教えていただいた『美智子さまという奇跡』を読んで、今年の6月にねむの木の庭に行ってきました。プリンセス・ミチコの時期は過ぎていましたが、エンプレス・ミチコとねむの花がきれいでした」(YYさん、女性。「ねむの木の庭」は上皇后陛下のご実家・正田邸跡を整備した品川区立公園)


「『有識者』会議や山尾議員の引退など状況は変わり続けますが、学び続け必要な時に行動できる様にしたいと思います」(YS君、男性)


「私は6月に第1子の女の子を出産したため途中から休ませていただいていましたが、妊娠中はオンラインの塾も活用させていただき大変有難かったです。社会人7年目の大人としても、母親としても高森先生から皇室について学ぶことが出来て、新聞やテレビ、ニュースでも興味を持てるようになり本当に良かったです」(HY〔H?〕さん、女性)


「今期は仕事でなかなか参加出来ませんでした。その分、やっぱり皇室・日本の学びは心を豊かにする時間、感性を養う時間になってたんだ、と改めて実感しました」(SNさん、女性)


「天皇陛下や皇族の皆さまが、自由や権利など全く保障されていない中で…象徴としていてくださる陛下の存在に甘えず、皇室を支えられるにはどうしたらよいか、考え行動する人間でありたいと思います」(KMさん、女性)


《次代の人材》


「今期も毎月たのしくて気付きのあるお時間を下さり、ありがとうございました。…現在の政界を見ると、山尾先生、大島議長と、キーパーソンが次々と辞めていく皇室にとって逆境の時期であると思います。そんな中だからこそ、高森先生の知識と情熱を我々が受けとめ、学びを深め、伝えていくことが重要であると思います」(ST君、男性)


なかなか頼もしい。


以前、倉持麟太郎弁護士から、私が「死んだ」後はどうするのか、単刀直入に尋ねられたことがある。先の上皇陛下のご譲位を可能にした法整備の際、私が何らか役割を果たしていたとした場合、今後、そのような役割を果し得る人材は育っているのか、と。


いずれ遠くない将来、私も「引退」を考えねばならないはずだ。それまでの限られた時間、非力ながらできるだけ人材の育成に力を注ぎたい。

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