
9月13日、第91回・ゴー宣道場を開催。ゲストは新しく結成された「国民民主党」代表の玉木雄一郎衆院議員と同党の山尾志桜里衆院議員のお2人だった。
討議が余りにも充実していたので、残念ながら会場の参加者を交えた質疑応答の時間を取ることができなかった。恐らく道場が始まって以来、初めてのことではないか。それほど、あっという間の3時間余りだった。
15日に開かれる党の設立大会を目前に控えた、最高のタイミングでの討議になった。詳しい中身は近く動画が挙がるはずなので、そちらを見て欲しい。率直に言って、自民党総裁選での3人の候補者の議論のレベルの低さを、遥かに凌駕(りょうが)する内容になっているはずだ。
私は、玉木代表が提示された3つの理念が印象的だった。
①行き過ぎたグローバリズムの見直し(山尾議員の表現では「国家の自律(セルフコントロール)」)。
②東京一極集中からの脱却(同じく「地方の自律」)。
③富の偏在、経済的・社会的格差の是正(同「個人の自律」)。
又、山尾議員は新「国民民主党」と他党との違いについて述べておられた。
①立憲民主党のような(左翼リベラル)イデオロギー偏重の弊害とは一線を画する。
②自民党のような「永田町の論理」に埋没した“高齢・硬直化”政治を排する。
③維新の会が「バリューフリー」、最後まで守るべき価値を持たないのとは違い、明確に価値を持つ。それが自由・民主主義・法の支配だ、と。
玉木代表は、同党はリベラルから穏健保守までを包み込む、“政策提案型の改革中道政党”を目指すとおっしゃった。勿論、憲法改正の議論をタブー視するようなことはない(一方で、もとより改憲原理主義でもない)。
立憲民主党は大きな幻滅を我々に与えた。しかし、政治の「再生」を諦める訳にはいかない。もう一度、この新しい政党に期待したい気持ちになった。健全で責任感のある「野党」が存在しなければ、政府も与党も堕落・腐敗を避けられない。政治の劣化は果てしなく進んでしまう。それを何とか阻止しないと、国民自身が巨大な不利益を被(こうむ)る。
その為には、我々の側でも、政党・政治家にただ“受け身”の姿勢で期待するのではなく、確かな「理念と政策」を持ち得る政党・政治家を、力強く支援する人々の輪を、着実に広げて行く必要がある。その第1歩として、今回の道場は大成功だったのではないか。
玉木代表も、会場の参加者の熱意と集中力、運営スタッフの行き届いた対応に感心され、勇気付けられておられたように拝見した(参加した皆さんの感想文も、山尾議員と共に控え室で熱心に読んでおられた)。