異常さの背景
- 高森明勅
- 2018年11月11日
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世界的に極めて異常
な憲法9条2項が長年そのまま維持されて来た異常さ。
周辺国の核武装より自国の核武装を危険視する異常さ。
それらの背景を探ると1つの世界観に行きつく。
それは以下のような国際社会への認識だ。
「日本国民は…政府の行為によつて再び戦争の惨禍が
起ることのないやうにすることを決意し…
平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、
われらの安全と生存を保持しようと決意した」(憲法前文)
「戦争の惨禍」を惹き起こすのは専ら日本政府。
一方、国際社会は「平和を愛する」国々で構成されている。
余りにも現実離れした世界観だ。
しかし、こうした(理性以前の情念的な)認識を前提としない限り、
上記の「異常さ」は説明できない。