元号を改める場合のポイントは 「ご聴許(天皇陛下が聞き入れてお許しになること)」。
時事通信の記事「新元号の選定本格化」
(5月5日8時22分配信) によると、「昭和」から「平成」への改元に当たり、 閣議で正式に決定する前に、今上陛下にご報告していた。 当時の石原信雄内閣官房副長官から宮内庁に 「陛下のお耳に入れて欲しい」と連絡。 恐らく藤森昭一長官を通じて、
事前に「平成」という元号をお伝えしていた。
これによって、予め天皇陛下の「ご聴許」を戴いた上で、 新元号が決まったと見る事が出来る。 つまり「内閣の元号」ではなく「天皇の元号」という 伝統を守る手順は、ギリギリ踏まれていた。 この度の報道で、その事実を改めて確認出来た。 来年に予定されている改元でも、 くれぐれも「ご聴許」を欠かしてはならない。