今年、個人的に嬉しかった事を1つ。
ある件を巡り、珍しく長男と意見が食い違った。
「皆さんの判断は間違っていると思いますよ」と。
「いや、皆さんではない。 私が断固として異議を唱えたら 違う方向もあり得たはずだ。 しかし、私も賛成したのだから、 もし間違っているとしたら、それは私自身だ」
「なら、お父さんが間違えましたね」 ーといったメールでのやり取り。
で、後日。 某レストランで落ち合った。
軽い飲み物だけを頼み、 長男の言い分を言いたいだけ言わせる。
私は静かに耳を傾けた。 最後に長男いわく、 「もう僕が言いたいことは全部、喋りました。 あとは、いつものようにお父さんの判断に任せます」と。 それから中華料理屋に移り、 ビールを飲みながら歓談。
その後、長男と別れた帰り道に、つくづく思った。
「これまで紆余曲折があったけど、 長男も社会的、経済的な面だけでなく、 精神的にもきちんと自立した」と。 長男が私に面と向かって 「お父さんが間違っている」 と言い切ったのは、恐らく今回が初めて。 それが客観的に当たっていたか、どうか。
そんな事は二の次。 そう言えた息子の成長が嬉しい。
これが今年、私的には一番嬉しかった事。
と言うか、近年で最大の喜びだ。