皇后陛下のお誕生日に公表された「おことば」。
そこには、先にも紹介したように次の一節があった。
「陛下の御譲位については、多くの人々の議論を経て、 この6月9日、国会で特例法が成立しました。 長い年月、ひたすら象徴のあるべき姿を求めて ここまで歩まれた陛下が、御高齢となられた今、 しばらくの安息の日々をお持ちになれるということに 計りしれぬ大きな安らぎを覚え、これを可能にして下さった 多くの方々に深く感謝しております」と。
畏れ多いおことばだ。
この皇后陛下の「感謝」のお気持ちは、 具体的には、天皇陛下のご譲位を「可能」にする 法整備に全力を尽くした政治家たちにこそ、 最も向けられていると拝すべきだろう。 その辺りについて些か事情を知る者として、 その政治家たちの個人名を敢えて挙げるなら、 野田佳彦氏(千葉4区)であり、 馬淵澄夫氏(奈良1区)であり、 山尾志桜里氏(愛知7区)に他ならない。 これは客観的な事実として記しておく。
それにしても、天皇陛下のご譲位に対して、 公然と反対、批判を繰り返した者が、たとえ僅かでも 国民の中にいたという事実は、同じ国民として慚愧に堪えない。
あの者どもは、この度の皇后陛下のおことばを、 一体どのような気持ちで受け止めたのか。 不遜にも全く顧みるつもりもないのだろうか。