ロシア研究の専門家で新潟県立大学教授の袴田茂樹氏が、
北方領土問題について以下のように指摘されている。
「(20)16年5月、安倍首相はこれまで領土交渉は
1センチも進まなかったとして、従来の発想にとらわれない
『新アプローチ』を提案し8項目の協力提案をした。
私が最も懸念したのは、露側に間違ったシグナルを
送ったことだ。
つまり、露は、対日姿勢を強硬化したので
日本は譲歩したと受け取った。
論理的に考えて、日本をさらに譲歩させるには、
さらに対日姿勢を強硬化すればよい、となる。
現実は、その通りに動いている」
「2つの提言をしたい。
第1に、領土交渉と経済交渉と均衡を取りながら進める
『拡大均衡』の原点に戻ることだ。
第2に、交渉事は焦る方が弱者になる。
決して焦らないことである」
まさに正論だ。
4月5日には、ロシア外務省のザハロワ報道官が
来年4月から使用される我が国の教科書に北方領土が
「日本固有の領土」と記述される事まで非難している
事が報じられた。
ロシア側をここまで付け上がらせた責任は誰にあるのか。
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