高森明勅2021年4月29日4 分政治「昭和の日」制定を目指す運動がスタートした頃のこと4月29日「昭和の日」。 この祝日の趣旨は、「激動の日々を経て、復興を遂げた 昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」。 時代が「平成」に移って暫く、「みどりの日」と呼ばれる祝日だった(現在、「みどりの日」は5月4日に移動)。その名称と趣旨を、昭和天皇と昭和時代を回顧する...
高森明勅2021年4月28日2 分政治4月29日「昭和の日」は、2つの点で“異例”の祝日である4月29日「昭和の日」は、2つの点で“異例”の祝日である 4月29日は、国民の祝日の1つ「昭和の日」だ。祝日としての趣旨は、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」。 この祝日は2つの点で“異例”の祝日だ。しかし、その事実が余り気付かれてい...
高森明勅2021年2月14日3 分皇室祝日と天皇現在、「国民の祝日」は16日ある。これらのうち、「天皇」に関わる祝日が意外と多い。具体的には以下の通り。 ①「元日(がんじつ)」。 これについては普通、「元日は宮中の年中行事であった元日節会(がんにちのせちえ)に由来する」(岡田芳朗・阿久根末忠編著『現代こよみ読み解き事典』...
高森明勅2021年2月13日3 分日々の出来事建国記念の日「くにまもり演説大会」2月11日、第13回「くにまもり演説大会」(主催、株式会社キャリアコンサルティング)がオンラインで開催された。私は暫く以前から審査員を仰せつかっている。 タイトルにある“くにまもり”は、狭い意味の国防・安全保障に限定していない。広く、わが国を支え発展させる為に、若者として何...
高森明勅2021年2月12日2 分皇室「建国記念の日」3つの視点(3)紀元節の元になった、『日本書紀』に描かれた神武天皇像を、そのまま史実と見ることは出来ない(勿論〔もちろん〕、『古事記』も同様)。 しかし、その物語の“核”には、国内統一の端緒において、政治の中枢が九州(恐らく福岡方面だろう)から大和(奈良)の地に遷(うつ)った「事実」があっ...
高森明勅2021年2月11日2 分政治「建国記念の日」3つの視点(2)②2月11日「紀元節」制定の直接のきっかけは、明治初め頃の旧暦(太陰太陽暦)から新暦(太陽暦)への改暦だった。この改暦に伴い、紀元を立てることが決まり、古代から用いられて来た神武天皇のご即位を紀元とすること(皇紀)が、改めて制度化された(明治5年11月)。...
高森明勅2021年2月10日2 分政治「建国記念の日」3つの視点(1)2月11日は「建国記念の日」。 「建国をしのび、国を愛する心を養う」祝日だ。以下、3つのポイントを銘記したい。 ①この日は、私たちの先行世代が「取り戻した」祝日だ、ということ。被占領下にあって、国民の圧倒的多数はこの日(当時の名称は「紀元節」)が祝日として存続することを望ん...
高森明勅2021年2月9日2 分政治「建国記念の日」の三殿御拝2月11日は国民の祝日の1つ、「建国記念の日」。 この日に毎年、皇居で行われている天皇陛下の「三殿御拝(さんでんごはい)」について、 どのくらいの国民が知っているだろうか(三殿=宮中三殿、賢所〔かしこどころ〕・皇霊殿・神殿)。...
高森明勅2020年2月12日1 分皇室建国記念の日 「三殿御拝」ご継承平成から令和への御代替わりに際し、私が注目していた一つに、2月11日の「三殿御拝」があった。 被占領下にあった昭和23年、占領当局の意向を汲んだ祝日法によって、2月11日は一旦、平日とされてしまった(それまでは「紀元節」という祝日)。これに伴い、皇室祭祀の中の「紀元節祭」が...
高森明勅2019年2月13日5 分政治「建国記念の日」を設けたい戦後の日本古代史学の顕著な特徴の1つは、古事記・日本書紀への冷淡かつ否定的な態度にあった(近年はやや違う傾向も現れている)。その基礎となったのは、徹底した史料批判に基づく古代史研究で、戦前に弾圧されていた津田左右吉博士の学説だ。...
高森明勅2019年2月12日3 分日々の出来事「建国記念の日」の演説大会2月11日、「建国記念の日」。 毎年、都内で若者達による「くにまもり演説大会」が開催されている。この祝日にふさわしい行事だ。私は近年、この大会の審査員を仰せつかっている。 今年はその第11回目。 年々規模が大きくなり、今回は何と総応募者数が1177名(応募資格は20代まで)...