高森明勅

2017年12月15日1 分

祝日と休日

祝日と休日。

全く違う。
 

 
休日は単に日常的な労働をしない日を指す。

一方、祝日は国民にとって、
 
普段の日とは区別されるべき、
 
特別の趣旨と由緒を持ち、それ故に
 

「国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日」
 

(祝日法第1条)とされている。
 

 
そうした特別な日“だから”
 
休日にしているのだ(同法第3条)。
 

 
ところが、
 
超党派のスポーツ議員連盟(麻生太郎会長)は、
 
3年後の東京五輪の開会式当日の他にも、

その前日、閉会式翌日も、「祝日」とする

法案の提出を検討しているとか。
 

 
具体的には、年間16の祝日を増やさない為に、
 
その年だけ、7月第3月曜日(20日)の

「海の日」を7月27日、10月(!)

第2月曜日(12日)の「体育の日」を
 
7月24日、8月11日の「山の日」を同10日に、
 
それぞれ“移動”させるという。

もう無茶苦茶。

「祝日」という概念自体を破壊したいのか。

なお、同年には2月23日が「天皇誕生日」となっているはずで、

今の天皇誕生日の12月23日も別の形で祝日として残っていれば、

年間の祝日の数は17になる。

念のため。

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