高森明勅

2019年3月20日2 分

政府・国会が皇位の安定的継承に取り組む?

3月18日の参院予算委員会で
 
菅官房長官が皇位の安定的な継承への
 
検討“開始”について言及した。


 
「皇族数の減少等については、
 
皇族方のご年齢からしても先延ばしすることは
 
できない重要な課題であると認識しております。
 
(新天皇が)ご即位された後、というふうに考えています。
 
そんなに時間を待たないで、というように思っています」と。


 
政府は皇室典範特例法の附帯決議を
 
尊重しようとしているようだ。
 

 
同決議には次のようにあった。


 
「政府は、安定的な皇位継承を確保するため
 
の諸課題、女性宮家の創設等について、
 
皇族方の御年齢からしても先延ばしすることは
 
できない重要な課題であることに鑑(かんが)み、
 
本法(同特例法)施行(=天皇陛下のご譲位と
 
皇太子殿下のご即位)後速やかに、皇族方の
 
御事情等を踏まえ、全体として整合性が取れるよう
 
検討を行い、その結果を国会に報告すること」


 
「報告を受けた場合においては、
 
国会は、安定的な皇位継承を確保する
 
ための方策について、『立法府の総意』が
 
取りまとめられるよう検討を行うものとすること」


 
御代(みよ)替わりを受けて、皇位の安定的な継承に向けて、
 
遂に政府・国会の本格的な取り組みが開始されるのか。


 
なお、3月18日に紹介したDVD
 
「天皇皇后両陛下の1年~ご譲位を前にされて~」は、
 
公益財団法人菊葉文化協会から3月15日に発売されている
 
(価格は1500円)。


 
画像:宮内庁ホームページより
 

 

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