高森明勅

2018年5月29日2 分

女性週刊誌記事、宮内庁が「事実に反する」

皇太子・同妃両殿下のご結婚25年にあたり、

記者会見ではなく「文書回答」という形を取られた事について、
 
『女性セブン』と『女性自身』が「事実に反する記事」を掲載したとして、

宮内庁東宮(とうぐう)職がコメントを発表している。
 

「『文書回答』という形は、妃殿下が御療養に入られる前の
 
御結婚満10年に際して採った形と同じであり…

今回、妃殿下が病気御療養に入られてから初めて質問を受け、
 
3問全てについて両殿下がそれぞれお考えを記される『文書回答』
 
という形にしたのは、現時点で採り得る最大限の対応でした」


 
「最近の一部週刊誌、具体的には女性セブンと女性自身において、
 
『ご夫妻の結婚記念日と、“両陛下の最後の被災地訪問”の日程が
 
重なっていたことが本当の理由』であり、
 
『16年ぶりに雅子さまの会見が開かれたとなれば…
 
両陛下の地方公務への関心が低くなって』しまう…

『雅子様ご本人が、会見出席を断固拒否されて』…
 
といった記事が掲載されましたが、
 
このようなことを考慮したことは一切ありません。


 
…このような記事は、両陛下の御公務に込められる

お気持ちや日頃から両殿下を温かくお見守り下さって

いることをないがしろにする失礼なものと言わざるを得ません。


 
…このように、事実に反する内容の記事を

週刊誌に掲載するとともに、興味を煽るような

見出しを掲げることによって、両陛下、両殿下の真摯な

お気持ちを傷つけ、読者、さらには一般の人々に誤解を

与えていることは、極めて遺憾であると考えています」と。


 
ご譲位を控えておられる陛下のお気持ちを

傷つけるような記事が、他の週刊誌にも散見される。


 
残念だ。


 
その種の記事への読者の批判力も求められる。
 

 
※画像:園遊会に出席した皇太子殿下と雅子妃殿下(c)朝日新聞社

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