高森明勅

2019年5月13日1 分

大嘗祭の新穀は栃木県と京都府から

大嘗祭の新穀は栃木県と京都府から

新しい天皇のご即位に伴う伝統的な儀式の中で唯一、国民が主体的に関わるのが大嘗祭。
 

 
この祭祀が恙無(つつがな)く行われることで、国民の“統合”が祭式的に証明される。まさに、天皇が「国民統合の象徴」でいらっしゃる事を、ご即位に当たり再確認する行事だ。その国民の関与の中心は、悠紀(ゆき)・主基(すき)両地方からの新穀の献上。その両地方を決めるのが5月13日に行われた斎田点定の儀。亀卜(きぼく)によって決める。
 

 
結果、悠紀が栃木県、主基が京都府と決まった。この両地方の奉仕は、「令和」の全国民の奉仕の“象徴”に他ならない。10月には新穀が皇居・東御苑(ひがしぎょえん)に建てられる大嘗宮(だいじょうきゅう)の一角の斎庫(さいこ)に納められるはずだ。
 

 
稔り豊かな収穫を祈り上げる。

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