高森明勅

2019年3月11日1 分

ご譲位を可能にする法整備に膨大な時間が必要?

もう随分昔の話のような気がする。

天皇陛下のご譲位を巡って、

一部の「保守」系知識人がトンチンカンな

発言を繰り返していた。


 
私が期待している若手の経営者が

こんな事を述べていた。


 
「保守の知識人というのは立派な方々だと

思っていたのですが、違っていましたね。

あれ以来、信頼感が一挙に失われました」と。


 
本物か偽物か。

あれでハッキリしたのではないか。

そんな中で、こんな発言もあった。


 
「仮に、新たに譲位の制度をつくるとしても、

退位の要件はどのように規定すればいいのでしょうか。

例えば、何歳から可能なのか。

…健康状態を要件にするとすれば、

どのような状態を指すのか。

さらに退位にあたっていかに外部の恣意的な

要素を排除できる手続きをつくるのか…

当然、法改正も必要で、こういった問題の検討に

膨大な時間がかかります。

歴史的には天皇が退位する際には、

退位式というものを行いますが、

この退位式はどのようにするのか、

という問題もあります。

…数年単位の時間を要するでしょう」

(八木秀次氏、平成29年)


 
ご本人は今頃、

穴があったら入りたい気分だろう。

それとも蛙の面に何とやら。

厚顔無恥を決め込んでいるのだろうか。
 

 

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