高森明勅

2017年9月25日1 分

付和雷同

昭和天皇は、先の大戦の敗戦の原因の1つとして、
 
「付和雷同」の傾向を持つ日本人の国民性を挙げておられた
 
(木下道雄『側近日誌』)。


 
付和雷同とは何か。


 
定まった主義・主張がなく、
 
他人の意見や行動にすぐ同調してしまうこと。


 
同調圧力を、“圧力”とさえ自覚しないまま、
 
「空気」(山本七平氏)に進んで適合しようとする。


 
それが付和雷同。


 
そこで、人々が“空気”を感じ取る範囲が
 
「世間」(阿部謹也氏)だろう。


 
「世間」の「空気」を(意識されざる)判断基準とすれば、
 
自ずと「付和雷同」という結果を導く他ない。


 
ゴー宣道場は、そのような付和雷同性に抗い、
 
自立した思考を護る“砦”でありたい。

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