高森明勅
2019年2月20日1 分
最終更新: 2020年12月27日
先日、新聞記者の取材を受けた。
その時に、大嘗宮の屋根の葺(ふ)き方の変更についても触れた。
簡素・素朴で“清浄さ”の表示と言うべき伝統的な萱(かや)葺きから、粗末・粗略な板葺きに変更されようとしていて、問題だと。
古代から平成の大嘗祭まで、しっかり守られて来た伝統が今、我々の目の前で変更されようとしている。
これは見逃せない。
すると、記者はこんな事を語った。
「その話題は、このところあちこちで耳にしますね。宮内庁も板葺きの方針を見直して、萱葺きに戻す事も検討し始めているとか」と。
これはやや意外。
あちこちで耳にする…というのは、恐らく、私が昨年末から各方面に問題性を訴えて来たのが、少しずつ広がっているのだろう。
記者の言い方はやや曖昧だったが、宮内庁が見直しの検討を始めたという情報がもし事実なら、幸いだ。
だが、勿論まだ油断は出来ない。
この点は非力ながら、私なりに働きかけ続けよう。